登山、ハイキングを楽しんでいる人には、紀行文を綴って記録して楽しんでいる方がいます。
最近ではFacebookやTwitter、ブログなどで投稿して、ネット上の交流を楽しむのも、新たな情報交換の形になっています。
また文章が苦手なら、写真で行程を記録して、あとでフォトブックに加工することもできます。これはショッピングセンターやコンビニでも受け付けてもらえるようになりました。
それでも面倒だなと思う方は、一度どんなものかチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
●山行記録は山を知ること以上に自分の足跡を知ること
歩きながらメモをしたり、写真を撮ったり、それを山行記録にすることは危険予知にもつながります。
それを続けていると、無意識のうちに観察力が高まって、それがひとり歩きがうまくなるコツです。
初心者はとくに自分の足跡を反省するためにも、実行することをおすすめしたい。
しかし、単なるガイド的なものでは、読む気がしなくなって飽きてくるものです。
山行記録を書く以上は、自分なりの工夫で、記憶に残るものを作りたい。
●個人の山行記録集を作ること
山行記録を本にしている人もいます。
きれいに印刷した販売されているような本ではなく、すべて手書きした手作り本はいかがでしょうか。
手書きの用紙をふたつに折って、それを束ねて厚手の紙の表紙をつけるだけでいい。
そればかりではなく、専用の箱もきちんと作れば、豪華本の雰州気がでます。
本文のところどころには写真が貼って、キャプションも書きます。
手書きならではの味として、余白にはいろいろと気がついたことを書き加えていきます。
同じ場所に何何か行くと、そのたびに印象が違ったり、道に変更があったりするから書き加える必要がでてきます。
そして、書き加えるたびに、山も自分も少しずつ変化しているのを知ることになります。
普通のガイド的なことに加えて、自分の感想をありのままに書くのが面白くなる秘訣。
さらにその山のことを書いた本や、あるいは雑誌のバックナンバーまで、関連情報を書き添えるのもいい。
これを書き統ければ、市販のガイドブックより参考になる資料ができあがります。
パソコンやネットが普及している現代ですが、手書きならではの味わいと、1冊限定ならではの価値観が見る人に好印象をあたえること間違いありません。
●山行アルバムを作る
写真をメインにして山行記録を作っている人もいます。
デジカメの普及で、フィルムの撮影枚数を気にすること無く、写真が気楽に撮れるようになったので、気に入った写真をセレクトして山行アルバムを作ってみましょう。
ただし、単に写真をアルバムに並べても面白くありません。
せっかく手作りするなら、アルバムに山中でひろった落ち葉を入れたり、ロープウェイの券を貼って素材をコラージュしたページを作って、山旅の雰囲気をだす工夫をします。
それから写真を撮影する時は、ひとり歩きでも、できるだけ自分が写っている写真を撮ることです。
ひとりだと風景写真ばかりになって、臨場感や現実味がありません。
だから、すれ違った登山者に積極的に撮ってもらうようにしたり、セルフタイマーで撮影すると良いでしょう。
ひとりだからといって、自分の写真がないというのは寂しいもの。
声をかけて撮ってもらうようにしよう。
●広大な自然の風景を感じるパノラマ写真を撮る
山頂に立ったとき、展望がよいと360度ぐるりと写真を撮りたくなります。
パノラマ写真と呼ばれるものです。
最近のデジタルカメラでは、パノラマ撮影の機能があったり、画像データをパソコンに取り入れると、このつなぎ合わせを自動的に機械が行い簡単に作れるようになりました。
そこで、さまざまな山の上からパノラマ写真を撮り、そこから見える山の名前を調べると、より山に詳しくなります。
ところで自宅に山の水(近隣に人家やゴルフ場などの施設が無い山で)を持ち帰る人がいます。
少し荷になるが、下山後に山行記録を書きながら、あるいは読みながら山の水を水割りやコーヒーにして飲むのも良いものです。
山の水を飲みながら書くと、山行記録も一層味のあるものになるに違いない。
ただし、山の水は保存料が入ってないので腐りやすく、雑菌も繁殖しやすいので、24時間以内に使い切ることが必須です。