道迷いの遭難を防ぐために~登山のリスク管理~

一番大切なのは、きちんと計画を立てて、計画書という形で作り、登る山、ルートをよく調べておくこと。
事前に調べておけば、自分、が道を間違えそうな場所、苦手な岩場、がありそうな場所などがわかるはずです。

そういった準備をしておけば、危険な箇所にさしかかったときでも、「あっ、ここか」と注意して行動できるでしょう。

山の道迷いは、北アルプスなどの高山よりも、近郊の低山で起こることが多いもの。
地元民の生活のためや仕事のためにできた、地図に載っていないような枝道が多数あるからです。

また、山道には正規ルートと見間違うようなケモノ道も多い。
不安なときは、「たぶん、こっちだろう」というカンで動くのではなく、必ず地図などで確かめ、確信のもてるルートを進むようにしよう。

山を歩く男
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周囲の状況に絶えず気を配ること

これは、道のことだけではない。
天気や花、沢の水量など山が与えてくれるさまざまなメッセージに敏感である、ということを意味している。

周囲の状況に気を配って、その日一日を積極的に楽しんで登る気持ちのある人は、いきなり「どこにいるのかわからない」という状況には陥らないものである。

「あっ、スギの植林帯を抜けたから、地図に広葉樹マークがでているな、この先はブナの黄葉、が楽しみだ!」と観察の心を忘れないことが大切。

地図もコンパスも、持っているだけでは意味がない。
ふだんから使っておくことが大事です。

もしも山で道に迷ってしまったら

道に迷ってしまったら、歩いてきた道を慎重に引き返すのがいちばんだ。

一般的な登山道を歩いていたのなら、それほど大幅にコースをそれてしまうことは少ない。

多くの場合、「あれ、変だぞ」と思ったときに「なんとかなるだろう」といい加減な気持ちで進まなければ、「なんだここだったか」ですむことが多い。

それでも本格的に迷ってしまい、現在地がまったくわからなくなってしまった場合はまず落ち着いて、周囲の状況を観察しよう。

自分が今、斜面をトラバースしているのか、尾根の近くにいるのか、沢が近いのか、ということを冷静に判断すること。

沢が近ければ、その水量や大きさをもとに、地図上で、だいたいの位置がわかることもあります。

大切なのは「迷ったら登る」こと。

登って尾根に出れば、見晴らしがきくことが多いし、近郊の低山であれば、尾根上に踏み跡がついていることもある。

周囲を見渡すことができれば、大きな山との位置関係から現在地がわかるだろう。

また、近くに送電線、が見えれば、地図にも描かれているので、現在地の確定に大いに役立つ。さらに鉄塔の下には管理用の道がついていることも、覚えておいて損はないだろう。

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