日照時間が長くてもヘッドランプは必需品

山歩きをするときにヘッドランプを必ずザックに入れている人は、山との付き合い方が上手いといえるかもしれない。
春から秋にかけて、日照時間が長いとヘッドランプなんていらない、と思うのが一般的だと思います。
それはヘッドランプが「夜に使うもの」という思い込みがあるから、陽の明るいうちに下山するのだからいらないと考えるのです。

それも一理ありますが、ヘッドランプは夜使うだけではありません。

日照時間が長くてもヘッドランプは必需品

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山歩きでは視界確保に必要な場面はいくつもある

秋から春にかけては、下山途中で日が沈んで暗くなり、ヘッドランプが必要になってきます。
しかし、夏でも木々が鬱蒼としているところや、谷間などは昼でも暗いところがあります。

山歩きをしていて、披露が蓄積してくると視界が狭くなり、通常ならはっきり見える明るさで見えにくくなってくるのです。
そんなときに転んで怪我をしてしまってはたいへんです。ちょっとランプを着ければ、視界もはっきりとして歩きやすくなります。

天候の急変時も、急にあたりが暗くなることがあります。

無人の山小屋などでは、電灯が無いところがほとんどなので、休憩時や宿泊するときには必要になります。
それから暗がりで地図を見るときも、中年以降になると老眼で見えにくいときがあり、そんなときにもヘッドランプは役に立ちます。

救難要請用としても役に立つヘッドランプ

万一怪我をして動けなくなったとき、ヘッドランプを持っていれば、自分の位置を第三者に知らせることもできます。
最近のLED電球を使ったヘッドランプでも、光量の強いものが主流になってきているので、遭難時に救援を頼むときに役に立ちます。

光れば何でもいいのでしょうか?ヘッドランプの選び方

昔から使われ防災グッズとしても使われている懐中電灯があります。
また、スマートフォンにも懐中電灯の機能がある機種があります。
懐中電灯があればヘッドランプはいらないのか?というとそうではありません。

ヘッドランプの利点は、両手が自由に使えるという点にあります。
山中では片手に何かを持ちながら行動するのは、ちょっと危険です。もしも時に身体がとっさに動かないかもしれません。
だから、懐中電灯よりヘッドラップの方が断然良いと思うのです。

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ヘッドランプはアウトドアショップや登山用品店、ホームセンターなどで購入できます。
購入されるときに選ぶポイントがあります。

◎ライトの明るさを必ずチェックしよう。

登山用品店なら必ず実際に点灯できるように展示されていますが、ホームセンターなどではパッケージから出すことができない場合があります。
光量の数値から判断できればいいのですが、やっぱり実際に点灯してみることをおすすめします。

◎光は広く明るいもの

光軸を調整できるヘッドランプであれば、点灯面積を広くすると暗くなる場合があります。
そういうタイプでも、できるだけ広く明るく照らしてくれるものを選ぶ方がいい。

◎点灯時間は8時間は欲しい。

パッケージを見ると「連続点灯時間」が表示されているはずです。
経験上からいうと、たいてい表示されている時間より実際は短い場合がほとんどです。
山で使うなら、一つの電池で8時間は持つものを購入したい。

夜間登山

◎電球はLEDか?クリプトン球か?

最近はLEDやライトに装着されているレンズも進化して、だいぶん明るくなりました。
LEDでも十分に実用に耐えるし、なにより電池の持ちがいいのが良い。
しかし、購入するときは、LEDの電球の数に惑わされてはいけない。
LEDタイプは、電球の数よりもレンズの形や質で光量がかなり変わるからです。
電球が5個でも10個でも、比較すると3個だけのタイプの方が明るいということがよくあります。

◎電池は手に入りやすいものを使っているか?

ヘッドランプに使用されている電池は、メーカーによって様々です。
小型化しようとすると、リチウム電池やボタン電池など使いますが、どこでも手に入るものではなく、登山口の集落で購入しようと思ったら販売していなかったなんてことがあるかもしれません。
個人的には、単三電池や単四電池を使用しているものがいいと思います。

◎山を歩く前日するヘッドランプのチェック

必ず点灯確認をするのはもちろんですが、点灯したから大丈夫と思ってはいけません。
入れている電池は、いつ交換したものなのか覚えていますか?
電池は自然に消耗してしまうものなので、できれば新しい電池に交換してから旅立ちたいものです。

◎100円均一で売っているものやディスカウントストアにある安価なものでも十分?

それは絶対にやめた方がいい。
安価なヘッドランプは、光量が少なくとても危険。
また作りも雑で壊れやすい。何よりも防水性はゼロです。
ヘッドランプを使用するのは山中であることを考えると、湿気にも耐えて少々ぶつけても壊れない頑丈なものを持って行きましょう。
そこに妥協は禁物です。

◎自宅の防災グッズとしてもおすすめ。

地震など災害が発生した時を想定して、防災グッズを用意する家庭が増えています。
当然懐中電灯も入っていると思いますが、災害時こそ両手が自由に使えるヘッドランプが役に立つのです。是非、防災グッズの一つとして、ヘッドランプを追加することをおすすめします。

夜間ハイキング

 

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