休憩時や出発前の歩き始めに疲れを感じたら

山登りを愛する皆さんは、登山口に着いたときは、準備体操をしていますか?
体操だけではありません、登り始める前に事前チェックをすることも大切です。

学生時代などにスポーツ部に入っている人ならご存じだと思いますが、運動前の体のウォームアップは、怪我の予防になるだけで無く、後でバテないための予防に効果があります。

早く山頂を目指したい気持ちは、よくわかります。
でも後悔しない山登りのために、その気持ちを抑えて、5分だけチェックに時間をいただけませんか。

木立の道

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登山口でやるべき事前チェック

最初に生命にも関わることですが「水の補給」を必ず行いましょう。
途中でのどが渇いたときに、水が残り少なかった時ほど焦るものはありません。
水場があっても距離を歩かないと活けなかったり、低山などでは汚染されていることも考えられます。
登山口では、水筒の水を満タンにしておきましょう。

次にザックも点検しておきましょう。
家では気づかなかった破れや、パッキングのまずさに気づくことがあります。
登っている最中に背中に違和感を感じても、歩き始めるとなかなか途中でザックを下ろしたくないものですから。

グループ登山の場合は、お互いのザックをを点検するのもいいでしょう。

最後にウォームアップのためにストレッチをしておきます。
十分に筋肉をほぐして、体が温まったら、ザックを背負って歩き始めます。

歩き始めは焦らずにペースを落とす

歩き始め

登山口から歩き始めたら、ゆっくり歩きながらザックのバランスチェックや、靴紐の具合、今日歩くコースのイメージトレーニングをしてみよう。
最初からガツガツ歩き始めると、早々にバテてしまいます。
それに歩くにつれて、体が温まり上着を脱ぎたくなるものです。
ゆっくり歩いていれば、止まることも嫌になりませんから。

日本の山では、登山口からしばらくは樹林帯の中を歩きます。
言い方を変えると、単調な道がずっと続くので、だんだん視線も下向きになりバテやすくなります。

カメラを持っているならちょっと写真を撮ってみたり、周辺の植物に興味を持ったりして、時々気分を変えながら歩いた方がいい。

休憩時も歩き始めは要注意

山の水場

がんばって歩いていると、途中で休憩を入れたくなるもの。
休憩した直後は、汗がドッと出てきて体温が高い状態です。
しかし5分も休んでいれば、汗が引いて体が冷えていきます。
水分も補給しているので、自分が思っている以上に体温が低くなっています。

長く休みすぎると体が冷え切ってしまって、歩き始めるのがとても億劫になります。これも体がバテる原因になります。

休憩は10分以内にして、歩き始めるのがいい。
そして登山口にいたときと違って、途中の休憩から歩き始める際は、いきなり登り道だったりすることもよくあります。

だからここでも軽くウォーミングアップを行いましょう。
ストレッチで冷えて硬くなりかけた筋肉を、ほぐします。

これで歩き始めると、バテにくくなって気持ちがいい山歩きを楽しめることでしょう。

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