最澄、親鸞、法然ゆかりの都富士、比叡山系横高山

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比叡山を京都盆地の北の方から眺めると山姿が富士山のような形に見えるので、別名都富士と呼ばれています。
比叡山で修行した最澄、親鷺、法然も登ったと伝えられる雲母坂はハイカーも多い人気のあるコースで、山頂にはガーデンミュージアム比叡もあり、京都・滋賀南部の広がりある風景が望めます。

雲母坂登山口からは溝状にえぐられた山道が続き急登で、少し登りづらい所があります。
休日はハイカーや地元の人々が大勢登っているから、安心して登れます。
また、京都一周トレールの東山コースを一部登ることになり、道標も完備しているので、迷うことはない。
ケーブル比叡駅まではあまり展望はない。
冬季の山頂付近は積雪があるので、軽アイゼンは持参しておこう。

・歩行時間/約6時間20分
・歩行レベル/経験者向(登山は年間12回以上)
・標高/794m
・コース/叡電修学院駅(30分)→雲母橋(20分)→水飲対陣之碑(15分)→千種忠顕之碑(15分)→ケーブル比叡(50分)→大比叡(40分)→釈迦堂(1時間)→横高山(1時間)→仰木峠(1時間)→大原(京都バス1時間15分)京阪出町柳駅
・地形図/25000分の1京都東北部

※帰路のバスの便数は比較的多く便利ですが、春と秋の観光シーズンはかなり混雑します。
※冬期は場所によってはアイゼンが必要になります。軽アイゼンを持参するほうが良い。
※この紹介記事は数年前の古いものです。現状とは道や近隣の状況がかなり異なる場合があります。内容は参考程度にとどめて実際に歩かれる方は、必ず最新の地図とガイドブックをご用意ください。

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修学院から大比叡へ(約2時間40分)

京都ではローカルな雰囲気が漂う叡山電車に乗り、修学院駅で降ります。
北山通を東へ行き、突き当たりの北白川通を左折して北へ向かうと音羽川に架かる橋があります。

その橋の袂で左岸沿いの道を行く。正面に比叡山が迫ってきます。
旦殊院への道標を見送って、地道を行き雲母橋を渡ると雲母坂の登り口で、いきなり急坂になります。

この道は長年の浸食で山道は溝状になっています。
雨が降った後は泥が溜まりやすいので、ズボンの裾が泥だらけになるのが心配なら事前にスパッツを着けていこう。

左側は修学院離宮の境界の鉄条網が続き、それが終わる頃、溝状の道は登りやすい道になり、水飲対陣之跡と刻まれた石碑に着きます。

ここから京都一周トレールの道と合流し、標識「東山69」が出てきます。

北へ向かっていた道が東へ向きを変えると南北朝時代の軍記物の「太平記」に登場する人物「千種忠顕之碑」への分かれがあります。
この碑へ寄っても、元の道と合流するので興味がある人は立ち寄って行こう。

分かれから15分ほどの登りでケーブル比叡駅前へ。
ここから広い舗装路になり、京都一周トレールの標識が「北山1」と東山から北山へと変わります。

ケーブル比叡前から左にロープウエイ駅を見て、舗装路を東へ向かうと1キロほどで舗装路は2つに分かれます。
右に入ると急坂が続き、四明岳が近づく。

四明ガ岳山頂一帯は「ガーデンミュージアム比叡」(印象派画家たちの作品をモチーフにした庭園美術館)になっていてロープウエイ比叡山頂駅で前を通る場合は入場料がいます。

舗装路を左へ行くと駐車場で、前方に盛り上がった大比叡の登りになり、途中で右の道に入ります。
ここがなかなか分かり難いので、詳細な地図を確認して通り過ぎないようにしよう。
登りきった最高点の左のヒノキ林の中に大比叡の三角点があります。

大比叡からお茶の里大原へ

大比叡から東のNTT比叡無線中継所を通り抜け、ヒノキ林とササの中を下ります。

阿弥陀堂を右に見て下り、T字路にある東海自然歩道の標識で左へ。

弁慶水を過ぎ2〜3分でドライブウェイの陸橋を渡ると下りになり、浄土院に着きます。

そこを左に行くと釈迦堂の手前で「比叡山の古りぬる寺の木がくれの、庭の筧を聞きつつ眠る牧水」の歌碑があります。

釈迦堂の右手を行くと居士林があります。

ここを過ぎてドライブウェイのトンネルを抜けるとヒノキ林の峰道になります。

青龍寺への車道を横切り、右にドライブウェイが並行して続き、玉体杉に着きます。琵琶湖側、京都側も展望がよい・7、8分も下ると鞍部で、右は横川中堂へ、左に下ればバス停・登山口です。

右側は植林、左は自然林の急坂を登って横高山、下って再び登ると水井山に着きます。

小ピークを2つほど越えると仰木峠で、右は堅田への道です。

左の方へ下り、京都一周トレール「北山19」の標識で「野村別れ」の道を下り、林を抜け田畑の中を行くと正面に金毘羅山が見え、三千院の方向へ住宅の中の道を行き大原バス停に着きます。

大原には温泉があったり、名所旧跡もたくさんあるので時間に余裕のある方は、周辺を散策してみるのも良いでしょう。
ただし紅葉シーズンの10月11月は京都で一番混雑するので、その時期は美しいけれでも避けたいところ。

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以上、タイトル 山頂から神戸一望、絶景が広がる摩耶山のご案内でした。小さな冒険と大きな感動!これからも楽しい山歩きを続けてください。

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