この日の設定は絶対におかしい!山をなめとる!
8月11日を「山の日」と定める祝日改正法案が参議院で23日の本会議で成立する見通しです。
施行は2年後の2016年で再来年の夏から、新しい国民の祝日「山の日」が誕生することになります。
ちょっと待って!
「山の日」の意味付けは、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」ということだけど、まぁそれでお盆休みが近い日に設定することで、山岳観光を活性化しようという狙いがあるのでしょうが、ちょっとあまりに安直な考えなのでがっかりです。
誰がこの日を設定したんだろう。
山歩きを親しむ者からすれば、8月は暑すぎて山には入らないのが常識。
長野から北の標高2000mぐらいある山なら涼しいけど、一般的に山といえば標高500m前後の低山を指すというのが日本の山。
8月に山なんて、熱中症になりやすい。
虫が多い。
木々の葉も太陽熱や紫外線に負けて、色がくすんでいる。
2016年8月11日以降は山で倒れる人が増える日になるのではないか?
最近は山岳事故が増えているという報道もあります。
特に疲労がたまりやすい中高年にとって、8月の暑さは山岳事故を招きやすいだけでなく、野外活動は注意しなければならない時期です。
山を知らない政治家の考えた利権がらみ、儲け主義が先行した愚案にすぎない。そんな気がします。
本当に山を知っている人なら、5月~7月初旬、9月か10月初旬に設定するのが筋でしょう。
アウトドアに良識のある政治家はいないものか・・・。