初夏のある晴れた日、のどかな田能の山里から明神ヶ岳に登りました。
いくつかネットに上がっている情報をもとに登山口を目指しましたが、最初はなかなか見つけられずに難儀しました。
明神ヶ岳山頂は展望は無いが、静かでのどかな山歩きが楽しめる
登山口は田能にある「樫船神社」を目指して行くとわかりやすい。
この山にはある伝説が残っています。
太古の昔、京都府にある亀岡盆地一体が大きな湖であった頃、大国主命が多くの神々をこの山の山頂に集めました。
実は相談があるといい、篠村の山本と保津村の請田との間を切り拓いて湖から湖水を京都盆地へ流し、大きな平野を造り、町や村を建設しようというのだ。
この計画を実行するには、湖を進み山を切り拓く(保津川を開削する)ための木舟が必要です。
そこでその船に用いる木は、近接する黒柄岳と明神ヶ岳から供出され、明神ヶ岳で造船もされていたといいます。ちょうどこの明神ヶ岳の登山口にあたる樫船神社で造船されたそうです。
樫船神社を少し散策したあと、池のそばを歩いて登山道に入ります。
ここから先は本当にのどかな里山の中を歩きます。
林業用の枝道があちこちにあるので、間違って歩いていかないようにまめに地図をチェックしたほうがいい。
明神ヶ岳の頂上は展望ゼロの平坦な森
中畑バス停から通じている登山道に合流すると、道は割と平坦になります。
登山道から見る景観は、開けた場所もほとんどないので眺めを楽しむにはあまりよくありません。
しかしここは登山者もほとんどいないので、のんびりと山中を散策するにはちょうどいい距離です。
山頂周辺はわりと平坦な森になっています。適当に休憩するにはいいのですが、夏場は虫が多いかも。
中畑バス停からの登山道と合流