一乗寺のクスノキ(大阪府高槻市)

西国街道の風情残る町並みのほど近くにある一乗寺。
創建は不明で荒廃していたが、応永34年(1427年)、「鍋かむり上人」と呼ばれた日親上人が、地元住人に請われ建立した。

この寺には弁慶が馬をつないだとの伝説がある高さ29m、幹周6.4m、樹齢約780年のクスノキの巨樹がある。
青々とした葉を四方に伸ばした枝に茂らせ、見上げるものに活力を与えてくれる。
太い根は、腰をかけるのに都合よく、疲れた者を包み込むように癒してくれる。
荒々しくも優しさを兼ね備える、クスノキの姿が目の前にある。

※所在地
〒569-0091 大阪府高槻市梶原2-9-12

一乗寺のクスノキ(大阪府高槻市)1

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大阪府高槻市、昔は「高月」と呼ばれ「高月読社(たかのつきよみのやしろ)※天月弓社」があったことからその名がついた。
古代から農耕が発展した地域であったことからも、「月の暦」を大切に暮らしていたことがわかる。

室町時代には、高さ60m以上あるケヤキ(槻)がこの地にそびえ、昼も暗くなるほど繁茂していたことから「高月」改め「高槻」となったと伝えられている。
しかし、そのケヤキがどこにあったのかは確認されていない。

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