大阪のポンポン山といえば、ハイキングコースとして神戸の六甲山と並ぶ人気の山です。
この山の登山口やルートは、いくつもあるのですが、今回はその中でも一番マイナーなルートを歩いてみました。
大阪府高槻市側から大原野森林公園の駐車場へ
なぜこのルートがマイナーかというと、登山口となる大原野森林公園へ行くためのアプローチが少々困難だからです。
1車線のグネグネと曲がりくねった暗い道をひたすら走らなくてはなりません。
2018年8月現在、京都側(向日町)からは大阪北摂地方地震と台風豪雨の影響で、道が崩落して通行止めになっています。
大阪側(高槻市)からは、2018年8月の台風で木が倒れて道路を塞いでいる箇所があるものの、バイクや車高の低い軽自動車であれば森林公園の駐車場まで行くことができます。
公共交通機関を使うならJR高槻駅前バス停から中畑回転場までバス(一日3往復のみ)があり、そこから歩いて約40分で、大原野森林公園森の案内所に到着です。
西尾根ルートから川沿いを歩く
スタートは森の案内所から。
森の案内所は、こんな奥まった山麓には珍しく立派な休憩施設で、きれいなトイレと暖炉のある室内があります。
大原野森林公園は東尾根ルートと西尾根ルートがあり、ぐるっと一周できるようになっています。
その奥にポンポン山の山頂があるわけですが、東尾根ルートは急登が続く険しい道なので、歩きやすい西尾根ルートから回っていきます。
ポンポン山の超穴場ルート
森林公園なので、道は環境に影響を与えないように最小限の整備に抑えられ、道幅もちょうどよく、気持ちよく歩くことができます。
特筆すべきは人の少なさです。
道中はほとんど人とすれ違うことがありません。取材時は日曜だったのですが、すれ違ったのは巡視員の方とハイカー二人のみ。ほんとうにのんびりと気楽にハイキングを楽しみたいならうってつけの場所です。
山頂で休むよりもリョウブの丘で休むのが得策
1時間ぐらい登るとリョウブの丘へ到着します。ここは森林広場になっています。いくつかある大きなベンチに寝っ転がり、木立の隙間から見える青空を見上げながらしばらく自然との対話を楽しみます。
風の音、セミの声、野鳥のさえずり、すべての音と光が心地よい。
ちょっと長めに休んだらポンポン山を目指します。
15分ほど歩き、ワイワイいう人の声が聞こえてきたら山頂に到着。
山頂はかなりのハイカーで賑わっています。
急に街の雑踏に放り込まれた感が半端ないので、少しだけ休んで東尾根ルートへ回ります。
ポンポン山山頂から東尾根ルートへは、東海自然歩道を釈迦岳の方向へしばらく歩きます。森の案内所まではおおよそ1時間ぐらいです。
枝道がいくつかあるので、間違えないように進むこと。紙の地図だけでなくスマホのGPSも活用するとなお正確です。
東尾根ルートへの分岐を曲がると、緩やかに下っていきます。時折見晴らしの良いところがあるので、そこで小休止しながらゆっくりと進もう。
2番の案内板にあたる野山の丘から、森の案内所までは急な下り道が続きます。
前日に雨が降ったりした後は、スリップしやすくなるので注意して下ろう。