日本の道はどこへ行っても、きれいに整備されているところがほとんどです。
だから少し路面が荒れていたり、凍結したりするとすぐに転んだり、つまづいたりしてしまいます。
普段歩いているときは、誰も地面を意識していない。自分の足がどのように地面に接しているのか意識していない。
ただ惰性で歩いているのが、現代日本人の歩き方なのかもしれません。
しかし、それでは猫背になったり、自信無さげに見えたり、姿勢が悪く見え、人としての印象が悪くなってしまいます。悪いエネルギーを引き寄せる要因にもなりますから、この機会に意識を正してみてはどうでしょうか。
しっかりと地面から伝わってくる地球のエネルギーを感じながら、元気よく歩いてみませんか?
かかとで地球パワーを意識する歩き方
200個ほどある人体の骨のなかで、地面と広い面積で接しているのが、かかとの骨です。
人間は足のかかとを通して、大地から良いエネルギーも悪いエネルギーもキャッチしています。
だから歩くときは、足を蹴り出し、落ちるときは必ずかかとから、と覚えておくといい。
意識するのは、落ちたかかとから地球のエネルギーをしっかり吸い上げるイメージで、一歩一歩踏みしめて歩くことが大事です。
ヨーロッパ式の歩き方と日本式の歩き方の違い
石畳の道が多いヨーロッパでは、足を蹴り出してかかとから落ちるという歩き方が自然に身についていました。
昔の日本の場合、石畳はほとんどなくて、沼地やぬかるみばかりだったし、履物もワラジだった。
ワラジで歩いてみると、後ろ足を蹴り出してかかとから落ちるより、かかとを浮かせ気味にし、つま先で地面を踏みしめたほうが安定性があります。
それに、昔は貴人が天皇に会いに行くときは、反閇(へんぱい)や禹歩(うほ)といって、片足がもう片方の足を抜かさないように歩いていたという話もあります。
そのとき、手は振らずに身体の前で止めていました。
日本人が歩行時に手を振るようになったのは、明治以降といわれています。
手を振らずに歩くと、どうしても前屈みになります。
そして、その上体につられて身体が前に倒れるのを防ぐために、日本人は足をすべらせて歩くようになってしまったのです。
伝統的に日本人の歩き方は、地球に対して平行にすべるようにして歩きます。
ヨーロッパ人は日本人と比べて、歩幅が狭い
ヨーロッパ人が後ろ足で蹴り出して、しっかりかかとから落として歩きますが、日本人はすべり歩きで、両者を比べると一歩以上、大体二歩くらい歩かないとヨーロッパ人に追いつかないようになってしまう。
つまり、同じ一歩でも、日本人の場合はヨーロッパ人の半歩しか歩けないのです。
もちろん、足の長さや体格の違いはありますが、それ以上にこの差は大きい。
地面を滑るように歩く日本人の歩行スタイルは、身体全体の筋肉が使われないので、エネルギーは消費されない。
その結果、体重は減らず、お腹も出てきてしまうし、お尻も垂れてきてしまう。
今は日本人も洋服を着て普通にアスファルトの上を歩いて、すっかりヨーロッパ式の生活を送っているけれど、歩き方だけは中途半端だと思う。
すべり歩きの半歩歩きは、日本人に根強く残っています。
これが理想の一歩
理想は足を蹴り出してからかかとで落ちるまで、女性で100センチ、男性で140センチくらいと覚えておこう。
後ろ足で蹴り出して、しっかりかかとから落ちる、地球を一歩一歩踏みしめる歩き方だと、すべり足で体重移動するより、はるかに姿勢が良く元気に歩けます。
大地からしっかりエネルギーを吸い上げるように意識して歩ければ、心もプラス思考に変わっていきます。
足裏マッサージやヒーリングサロンにわざわざ出かけなくても、歩くだけで元気になるし、姿勢も良くなるのです。