テント泊などで地面の冷気を遮断し、体温維持と体の痛みを軽減するために寝袋の下に敷くマットを使っていると思います。
安価な銀マットも便利ですが、携帯性と快適性に優れたエアマットがおすすめです。
中には「もし空気が抜けたら使い物にならない」と敬遠する人がいると思います。
でも、使用前のメンテナンスや、もし現場で穴が空いてしまった場合の応急処置を知っていれば、安心して使ってみたくなるはずです。
エア注入式マットに多いトラブルはエア抜けです。
エア漏れの原因のひとつは、本体に穴が開いてしまうこと
エア漏れの原因になる穴が小さなものであれば、アウトドアショップで販売している専用のリペアキットを使って自分での修理が可能です。
エア漏れしている場所を確認するためには、石鹸水を本体にくまなく塗ってやれば、穴が開いているところがすぐに見つかります。
あとは穴の付近に付属のボンドを塗り、パッチを圧着するだけです。
ただし、パッチでカバーできないほどの大きな穴や、縁の部分から空気が漏れるような場合は、メーカーやショップに修理できるかどうか相談します。
また、バルブ部分から空気が漏れてしまう場合、バルブ交換キットを販売しているメーカーもあるので、状況によっては自分で修理することも可能です。
スリーピングマットのメンテナンスポイント
□ 汚れは水拭きできれいに落とす
□ エア漏れは専用リペアキットで直す
□バルブも専用キットがあれば修理できる
□ 保管は空気を抜いて緩く丸める
スリーピングマットを使用する前にチェックすること
穴が開き、エア漏れしていないか
前回は大丈夫だったにもかかわらず、空気が漏れて使い物にならなかった、という最悪の事態を防ぐために、出かける前に必ず一度は空気を入れて、漏れがないか確かめよう。空気を入れたマットを丸めて押してみると漏れを確認できる。
バルブが正常かどうか
空気を吹き込むバルブもエア漏れを起こしやすい部分。取り付け部分が緩んでいないか、バルブのねじが正常に締まり、空気を止めることができるか確認します。
きつく締めすぎたり、無理にねじ込むと、ねじ山の破損につながるので注意してください。
スリーピングマットの使用後のケア
タオルやスポンジで水拭きして汚れを落とす軽い汚れは、なるべく早くタオルなどで拭き取っておこう。料理をこぼすなどして取れにくくなってしまった場合は、水をつけたスポンジなどで洗い流す。
マットに穴が空き、エア漏れしてしまう
小さな穴が開いて空気が漏れてしまう場合は、市販のリペアキットで修理ができます。
手順に従ってしっかりと修理すれば、大概の場合は漏れが止まって再び使用できるようになります。
①石鹸水を空気が漏れていると思われる箇所に薄くつけると、開いた穴から出る空気が泡をつくり、穴を発見できる。
②石鹸水を拭き取る。
③ボンドを塗り20分ほど待つ。
④パッチを切る。
⑤パッチを貼る。
⑥圧着し3時間ほど待つ。
山中などで補修の時間が取れないとき
時間がない場合は粘着シートとパッチで応急処置をし、なるべく早く補修し直す。
粘着テープとパッチの間に空気が入らないようペットボトルの底などを利用して圧着します。
バルブからエア漏れしてしまう
バルブから空気が漏れる場合は、バルブそのものが破損していることが多い。
メーカー修理に出すか、スペアパーツを販売している場合はバルブごと交換して修理します。
壊れたバルブをペンチなどで取り、ボンドで新しいバルブをつける。
スリーピングマットの保管方法
シーズンオフなどマットを長期間保管する場合は、スタッフバッグには入れない方がよい。
スタッフバッグに入れると、折り目や癖がついてしまってエア漏れの原因になるので、できるだけ緩やかに丸め、そのままの状態で風通しのよい場所に保管するのが理想的です。