ハイカーが失敗しない山の選び方

初心者ハイカーが、六甲山縦走や高島トレイルを何事もなく快適に歩けたといっても、自分に才能があるとか、実力があるなんて自惚れてはいけない。
気象条件や体調など、たまたま好条件が揃ったから、登れたというほうが正解かもしれない。

山登りは、キャリーバックをごろごろ引きずって歩くような街の旅行ではありません。どうも最近の初心者ハイカーは、街の旅行感覚の人が多いようです。
確かに有名な山なら、地元の人や山岳会の皆さんの手で、しっかりと整備されているので、実力がなくても、地図を持たなくても歩けるところがあります。
でも図に乗ってはいけない。その安易な経験が過信となり、山の事故や体のバテにつながることが多々あるからです。

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プランニングの段階で、自分の実力に合った山を選ぶ

この山は自分に登れるだろうか?もしもの場合のエスケープルートはあるだろうか?
そういう視点で山登りを計画することで、実はバテや事故は防げるものです。

○ハイカーとしての経験が基準

今まで自分が登った山を振り返ってみれば、おのずと登れそうな山が見えてくるはず。一般に山のレベルは、標高が高くなるにしたがい難易度も高度になっていきます。

さらに季節を考えることも大切で、夏よりも冬のほうが難しい。常識的に考えても、無雪期の低山しか歩いたことのない人が冬の北アルプスに行くというのは無謀な話で、実力に合った山とは決していえない。

初心者ならば、徹底的に自分の居住地域に近い低山を歩きこんだあとに、各地の中級山岳へとステップアップしていこう。このように徐々に経験を積みながら、その経験を判断材料として次に登る山を選ぶことが大切なのです。

○現在の自分の体力レベルを判断基準に加える

体力は年とともに落ちていくものです。
常日頃の体力トレーニング不足によっても、体力は低下します。

たとえ山登りの経験が豊富でも、自分の体力を頭に入れておかないと実力に合った山は選べません。中年の域に達した人が、若いころと同じ感覚で山へ行けば、きっとバテてしまうはず。

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○体力の100%を使わなければ登れないような山は敬遠すること

体力的に余裕がない山行はバテや事故を招くきます。
理想は体力の60%で登れる山にすることです。
なぜならもしもの時のために余裕をもって歩ける山こそが、自分の実力に合った山といえるからです。

情報収集はインターネットや関係機関から

登る山が決まったら、その山に関する情報をできるだけたくさん集めよう。この作業を怠ると、予期せぬ事態に遭遇してうろたえることになります。事前の情報が多ければ多いほど、山に対する不安は軽減され、精神的なバテを予防してくれます。

○ガイドブックと地図

その山に関連するガイドブックを読んで、山とコースの状況をおおまかにつかむ。
そしてもう一度ガイドブックに側を通しながら、2万5000分ノ1あるいは5万分ノ1の地形図上でコースを、自分が山に登っているような気持ちで指と目線で追っていく。

このとき、山小屋や水場の位置、クサリ場やハシゴなどの要注意箇所、エス
ケープルートなどをよくチェックしておけば、コースの概要は把握できるはず。

○インターネットでの情報収集

パソコンやスマートフォンの検索サイトで、キーワードに山の名前やコース名などを入力して検索すれば、個人の山行記録や山小屋のホームページなど、たくさんのサイトがヒットします。

その中には、これから登る山に必要な情報を掲載しているぺーじがあるので、ピックアップして参考にするといいだろう。とくに個人の山行記録のなかには、写真をふんだんに使った、ガイドブック顔負けの詳しいコース情報がアップされていることもあるので、利用価値は高い。

しかし個人的な情報の信用度は6割ぐらい。それは報告者の主観や思い違いなどがそのまま書き込まれている可能性もあり、それを鵜呑みにして行ってみたら実際はまったく違っていることがあるからです。
インターネットには、そういったリスクがあるということも頭に入れながら、賢く使いこなそう。

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○現地の最新情報は地元の役場や山小屋に直接問い合わせて聞く

登山道の状況についてはよく確認しておこう。
たとえば台風や大雨による被害で、通行止になっていたり橋が流されていたりする箇所があるかもしれない。

ガイドブックに紹介されているコースでも、訪れる人が少ないため荒廃している場合もあるだろう。

ルートファインディングが必要な難ルートが、インタ!ネットではさも一般コースのように紹介されていたりもする。そうした情報を知らずに行くと、途中で計画を変更・中止せざるをえなくなってしまう。それぐらいだったらまだいいが、最悪の場合、道に迷って遭難することにもなりかねない。

そのほか、アプローチに利用する交通機関の時刻表、小屋泊まりの山行なら山小屋の営業期間についても必ず事前にチェックしておきたい。

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