剣豪が刻んだ磨崖仏を探しながら奈良の剣豪の里を歩く柳生街道「滝坂の道」

柳生

円成寺の大日如来像や春日堂と白山堂はともに国宝に指定された文化財もあり、地獄谷石窟仏、朝日観音、夕日観音などの石仏めぐりや石畳の道とせせらぎの音などで癒やされ、見所もたっぷりあります。後半は世界遺産に指定されている春日山原始林へ続く石畳の道。帰りに余裕があれば是非、春日大社など奈良の風情を満喫しよう。

・紹介地域/奈良
・コースの距離/12km
・配布場所、配布元/近畿日本鉄道
※地域の役所や公共機関が配布していた登山やウォーキングのコース紹介と地図を元に追記。過去の地図と現在を見比べながら歩くのも面白い。

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円成寺から春日原始林へ深緑の中、石畳の道を行く

バス停前の円成寺で拝観と膝の屈伸運動など。というのも道路から山道へ入ったとたん、上りになるから。平坦な道となりやがて茶畑を一望するあたりで小休止。
誓多林の集落にさしかかると峠の茶屋はすぐ。後半は石仏と石畳の道。
せせらぎの音に疲れもいやされて。植物相も豊富なので四季それぞれの美を味わえそうです。

このコースは滝坂の道と呼ばれ石畳が敷き詰めてあるのが特長です。
江戸時代に奈良奉行が切り開いた道で、柳生の里へ米や薪を牛の背中に乗せて歩いたそうです。
歩きやすくする為に石が敷き詰められているのですが、結構ぼこぼこしているので、歩くと足が痛くなります。この道沿いには能登川という川が流れ、石仏が数多く存在します。
鎌倉時代に作られた朝日観音や夕日観音をはじめ、三体地蔵や首切り地蔵など、哀愁というか独特の雰囲気があります。

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<柳生街道(滝坂の道)>

春日山と高円山の谷あい、渓流に沿った石畳道です。界わいは、平安時代から鎌倉時代にかけて南都七大寺の僧たちの修行の場で、昼なお暗い樹林のなかに苔むす石仏がたたずみます。江戸時代には、柳生の道場をめざす剣豪たちが往来しました。

<円成寺(忍辱山)>

柳生街道随一の名刺で、草創は平安時代に京都の円成寺を移したともいわれています.現在の堂守は、応仁の乱(室町時代)の兵火で焼失後に再建されました。仏像ではとくに運慶(20歳ごろの作)の大日如来が有名で、表情にみずみずしさが感じられます。庭園は、平安時代のかず少ない遺構です。

<峠の茶屋>

石切峠の近くにある茶店です。家のカモイには、古めかしい鉄砲やヤリが掛けられ、武芸者が飲み代のカタにしたという、神道無念流を図解した武芸帳があります。ちかくの誓多林や大慈仙の集落の名は、インドの聖跡からつけたといわれています。

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<地獄谷石窟仏(聖人窟)>

石を切り出したあとの洞に線刻したもので、石窟にはえた苔のみどりと石仏に残る朱が、えもいえぬ美しきをみせています。止面中央は、高さ1.4mの盧舎那仏(または釈迦如来とも。奈良時代後期と推定)、左が薬師如来、右は十一面観音(室町時代ごろの追刻)といわれ、右壁には妙見菩薩、左壁には阿弥陀如来と千手観音が刻まれています。これらの石仏は、山伏が岩窟に寝起きして彫刻したとか、大仏殿建立のおりに石材堀りの石工が彫刻したなどといわれています。

<首切り地蔵>

大木の根がタコ足状に地面にはい出た三差路にあります。刀を入れたような地蔵の首は荒木又右衛門が試し斬りした、という伝説があり古くから街道の目印でした。            

<朝日観音>

川向いに立つ磨崖仏です。東面して朝日にはえるのでこの名があり、まん中が弥勒、左右が地蔵菩薩です。鎌倉中期の文永2年(1265)の銘が刻まれています。

<夕日観音>

街道からすこし入った山の急斜面に立ち、夕日をうけると神々しさがさらに増す石仏です。弥勒信仰がさかんだった鎌倉時代のものです.

<寝仏>

道ばたのなにげない石の裏側に、大日如来が横に刻まれています。ちかくの四方仏の一体が転がりおちたといわれ、室町前期の作です。

■地図(クリックすると拡大します)

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※地図のダウンロードはこちら(配布終了でリンク切れの場合あり)
http://www.kintetsu.co.jp/zigyou/teku2/pdf/nara03.pdf

※配布が終わったもの、ネットから削除されたものも資料として残しています。
あくまでも数年前の過去に作られた地図が多いので、現在とは道が大きく異なる場合がよくあります。特に山道以外の舗装路は変わっている可能性が高いです。

※実際に歩く方は書店等で該当地域の最新の地図やガイドブック(発行年が最新のもの)を手に入れてから行動してください。この記事や地図を利用しての事故や遭難等には一切責任を負うことはできません。自己責任で行動をお願いします。

以上、剣豪が刻んだ磨崖仏を探しながら奈良の剣豪の里を歩く柳生街道「滝坂の道」のご紹介でした。

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