六甲山の人気登山ルートのトエンティクロスを歩く

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初心者ハイカーが六甲山に慣れた頃に次にチャレンジするのにちょうどいいのは、このトエンティクロスのルート。
川を徒渉したり、山上の穂高湖でのんびりしたりと、水辺を歩くこともあるので夏場でも人気のルートです。四季を通じて楽しめます。
よく道

ハイカーも多く、人気があるので道標は多いですが、トエンティクロスは古い道も残っているので対岸に渡るときには必ず確認してルートを外さないようにしよう。夏から秋にかけては大雨が降ると川が増水したり、道が崩れてルートが変更されることもあるので、危ないと思ったら無理をせずに引き返したり、ルートを変更するなど柔軟な対応をしたほうがいい。

布引貯水池周辺に水道はありますが、水が出ないこともよくあるので、飲料水は必ず事前に用意したものを持参しよう。
このルートは標高差はあるものの緩やかな登りなので、自分のペースを守って歩けばきついルートではありません。

適期は、市ガ原にサクラの咲く4月中旬、ツツジ、新緑の5月中旬からアジサイの6月中旬、紅葉の11月上旬頃。冬期は日陰が凍ることがあるので、状況を下調べしておくなど注意が必要です。

・歩行時間/約4時間10分
・コース/神戸市営地下鉄・新神戸駅→布引貯水池→市ガ原→桜谷出合→穂高湖→三国池→記念碑台→六甲ケーブル・六甲山上駅→六甲ケーブル下駅から神戸市バス乗車→阪急電鉄・阪急六甲駅
※帰路の六甲ケーブルの本数とバスの本数は1時間に2本~3本程度
・地形図/25000分の1 神戸主部・有馬
※この紹介記事は数年前のもので、現状とは道の状況が異なる場合があります。実際に歩かれる方は、必ず最新の地図とガイドブックをご用意ください。

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新神戸駅から滝の流れに癒やされて穂高湖へ(約2時間35分)

歩き始めて間もなく、山陽新幹線新神戸駅の高架をくぐって坂を登ると橋があります。
この橋を渡ったところが分岐になっています。
どちらの道も布引貯水池に続く道です。
左が布引滝の探勝コース、右は簡易舗装された遊歩道になっています。

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せっかくここに来たのなら、滝を見て登山の安全を祈願しよう。だから左の滝見学コースをたどります。
神戸の名所布引雄滝、布引雌滝をみてテラスのある雄滝茶屋を抜けると、遊歩道と合流して布引貯水池ゲート前の公園に出ます。
ここには毎日登山の記帳ノートがあったり、公衆トイレもあり近隣の人を中心に賑っている展望公園です。

貯水池のゲートを入り、遊歩道をたどります。
花崗岩の岩床を眺めながら遊歩道をたどると1本の大きなクスの木がある貯水池の管理棟に着く。
飲料水用の水道があるが水圧がかなり高い。
ダムの上の橋を渡ると、布引断層の案内板があります。
ここから地道の遊歩道となって、上のゲートを出ると紅葉茶屋、あけぼの茶屋、桜茶屋と順に出合うと市ガ原に着く。

市ガ原は春のサクラ、夏の水遊び、秋の紅葉と自然が豊かで市民の憩いの場となっているポイント。
桜茶屋の亡くなった御主人、森さんはここの自然を乱開発から守ってきた人です。
桜茶屋の前にはこのルートの最後のトイレがあるので気になる人は済ませておきましょう。

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井戸水場を過ぎると山道で、摩耶山に続く天狗道を見送って河原に下ると地蔵谷、黒岩尾根の分岐がありそこも見送って布引谷を遡ります。

トエンティクロスは1時間ほどの谷道ですが、昔のように20回もの徒渉はなく、せいぜい10回程度。
飛び石はしっかりしているが、一応滑らないように慎重に渡りましょう。
増水時は特に注意してください。

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登山道は一度、谷から離れて分水嶺越の分岐に登ります。
再度、谷道となると桜谷出合に着く。
ここは、徳川道、シェール道、桜谷道の分岐で穂高湖に向かって徳川道をたどります。

徳川道は幕末期に港の居留外国人との紛争を避けるために、西国街道に代わって造られたもの。
道標で山上の池穂高湖の遊歩道に入ります。

穂高湖から六甲記念碑台を経て六甲山上駅へ(約1時間30分)

穂高湖の遊歩道を抜けると、ドライブウェイに出て市立自然の家を過ぎ、登山道に入ると再びドライブウェイに出ます。

道路を横断して登ったところの左に三国池があります。
六甲山の開祖A.H.グルームがここに別荘を建てたのが明治別年頃。
その影響か、山上一帯は今も多くの保養施設が建ち並んでいます。

※アーサー・ヘスケス・グルーム(Arthur Hesketh Groom、1846年9月23日~1918年1月9日)は、幕末から明治にかけて日本で活躍したイギリス出身の実業家。六甲山の開発と景観保護に力を注ぎ、「六甲山開祖」と呼ばれた。グルームは六甲山の開発に至ったきっかけとなったのは、家族に起きた不幸を自分が狩猟で多くの動物を殺した報いと感じ、罪滅ぼしに狩猟をやめ、動物が多く住んだ六甲山の自然を守ろうとしたからだという。グルームが建てた別荘は、六甲山上に建てられた最初の人家であり、「101番屋敷」「百壱」と呼ばれた。それから植林や桟道の整備開発に私財を投じ、六甲山が避暑地・リゾート地として繁栄する礎を築いた。六甲山を開発した功績からグルームは「六甲市長」と呼ばれている。

三国池から三国岩、ダイヤモンドポイントと、別荘地の中の道は分岐が多いのでわかりにくい。

重なった大きな岩が三国岩、そこから戻って北摂丹波方面の山並みが望めるダイヤモンドポイントに立ち寄って、ノースロードでシュラインロードを渡って六甲記念碑台に着く。
ここは、A.H.グルーム像や県立六甲自然保護センター、六甲山ガイドハウスがあるので立ち寄ろう。
ドライブウェイを下ると六甲ケーブル六甲山上駅に着く。
ケーブルで下山し、神戸市バスで阪急六甲駅、JR六甲道駅、阪神御影駅に向かいます。

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