地形図は見るより読む力をつけて山歩きを快適に楽しもう

初心者の登山者にとっては「地形図」と聞くと、ちょっと難しそうと思うのではないでしょうか?

でも最近発行されている山のガイドブックや、昭文社の山岳地図などを見ているなら、実は普段から地形図に親しんでいるはずです。

もしただ単に道とコース線だけの表示なら、街案内の地図と同じです。しかし、地図の中に等高線など、その土地の高低を示す線が描かれているものは、地形図です。

初心者ほど歩くコースを示す線しか目で追うことは無いと思いますが、それだけだと本当の山登りの面白さがわかりません。

ちょっと地形図の読み方を知ると、どこに登り下りがあるのか? 要注意箇所などがわかるので、ペース配分が容易になります。

これからもハイキングを楽しもう、もっと高い山に挑戦しようと思っているなら、地形図の読み方を学んでおくと良いと思います。

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●山行を楽しくするのは、地形図を読む想像力にかかっている

山行のプランニングをする時はもちろん、山中で現在位置を確認する時に欠かすことのできないのが地形図とコンパスです。

とくにひとり歩きの登山者にとっては、寡黙な道先案内人となってくれるので手離すことはできない・

よく使われているのは、登山、ハイキング用として地図会社や出版社から発売されている地形図です。昭文社の「山と高原地図」シリーズなどが有名です。

これはコースタィムをはじめ、山小屋やお花畑など、登山者にとって必要ないろいろな情報が書きこまれています。

各エリアの精通者が調査、執筆しているので参考になります。

毎年発行されるので、情報が新しく、ひとり歩きの山登りをこれから始めようとしている人におすすめです。

しかし、コースタイムはあくまでも執筆者の主観が入るので、参考程度にしてください。

山歩きに慣れていない人や、体力に自信が無い人は、休憩時間を計算に入れておくことと、表示されているコースタイムに、最低3割は時間を上乗せして想定しておくほうが良いでしょう。

紹介されているコースには、経験者が早く歩いても歩き通せないという難易度の高いコースタイムが載っていることもあり、時間を疑ってかかることも必要です。

地図に慣れてきたら、国土地理院の五万分の一地形図ならびに二万五○○○分の一地形図を使うのも良いでしょう。

大きな書店なら地域ごとに販売していますが、最近では国土地理院のホームページで、無料で地形図をダウンロードできるようになっています。

この国土地理院の地形図は、市販の地形図の基本になっているもので、本来は山登り用に作られたものではありません。

そのためコースタイムや、山小屋や休憩場所、展望所などの情報が何も書かれていない。

これでは山登りの参考になりにくいと、思う人もいるかもしれない。

でも意外と決められたコースに限定されないので、自由に歩ける上に、自分だけの地形図を作る楽しみもあります。

二万五○○○分の一地形図の愛好者は、きれいに折り畳んでビニール袋に入れては必要な時に胸ポケットから取り出して使っています。

「家で地形図を見ながらコースタイムの検討をしたり、休む場所をだいたい決めておくんです。記号から山の様子を推測すると、実際行った時に違いがわかるので参考になります」

地形図を見ながら前日にコースの様子をイメージとして膨らませていると、初めて行った山なのに想像した場所とそっくりだったこともあります。

それだけ二万五○○○分の一の地形図が、いかに詳しいかということでしょう。

ちなみに等高線は10メートルごとに引かれています。

地形図上の1ミリが、実際の25メートルに相当するといった細かさです。

ガイドブックのコースタイムや、説明を合わせて想像たくましく読んでいくと、その山の断面図まで浮かび上がってくるのです。

そして、実際に歩いたら朱で線を入れたり、コースタィムを記入していくと自分だけの地形図ができ上がることになります。

なかには歩くたびに地形図に引く線の色を変え、カラフルにしている人もいます。

これなら地形図を開くたびに、自分の足跡がひと目でわかります。

そして大事なこととして、ガイドブックに限らず、地形図を購入する際はできるだけ新しいものにしてください。出版時期が古いものは、林道などの開発についていけず、新しい情報が盛りこまれていないからです。

大きく有名な書店でも、数年前から売れ残ったガイドブックや地図をそのまま販売していたりします。

ガイドブックなら巻末を見たり、地形図なら地図の片隅を見れば、発行年月日を確認することができます。

最低でも1年以内に発行されたものを選ぼう。

●山で現在位置を知る方法

特に標高1000m以下の低山ハイキングなどでは、地図にない枝道が多いもの。

林業者や電力会社が設置した作業道や、地元の人が作った近道のようなものまで、突然道ができていることがあり、「ここはどこだろう?」と迷ってしまうこともしばしば。

このように道に迷ったり、あるいは地形図を見てどれくらい歩いてきたかを知るためには、現在位置を知らなければならない。

そのために必要なのが地形図とコンパスです。

まず、展望のよいところに出て特徴のある地形を探します。

最低、二つぐらいの目標物を見つけておきます。

なるべく平らなところに地形図を広げ、地形図の上を北に向けます。

この際、忘れてならないのは、地形図の北と実際の北(磁北)とはズレがあるということです。

地形図に書かれている「磁針方位は西偏差~」というのがそれで、山行前にそれを示す線を引いておきたい。

ちなみにこれを磁北線といい、地図が真北をもとに書かれているのに、磁石の示す北が場所によって少しずつズレてくるためのもの。地形図が精密になればなるほど正確な線を引く必要が出てきます。

正確な地図の位置が決まったら目標物と地形図上の目標物を線で結ぶ。

その延長上で線が交わったところが現在位置となります。

山へ入る前に一度実験しておくと、いざという時あわてなくてもすみます。

●高度計があると現在位置がより正確にわかる

地形図とコンパスのほかに高度計を併用すると、より正確な現在位満がわかります。

自分のいる現在位識の高度を計ると、もし地形図とコンパスで計ったものに誤差が生じていてもすぐにわかります。

しかし、一般に携帯できる高度計は気圧で計るものが多く、誤差を生ずる可能性があるので高度を確認できるところで修正しておく必要があります。

たとえば、標高が示されているJRの駅、独標、三角点などがよいでしょう。

最近の高機能腕時計には高度計付きのものがあります。

また、スマートフォンのアプリでもGPSの機能を利用して高度を示してくれるものもあります。

行動中の高度変化が時間ごとにグラフ表示されるなど、便利な機能が使えるものもあるので利用するとより山歩きが楽しくなります。

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