テントの保管は、どんなタイプでも乾燥が重要

通年に渡ってテント泊を楽しむ人より、年に数回しかテント泊をしないという人のほうがテントの保管やメンテナンスをする必要があります。

収納袋に数ヶ月も入れたままにしていると、防水された生地が傷んでしまいます。

安くは無いテントです。これから長くテント泊をしながら自然やアウトドアを楽しみたいのであれば、知っておくべき保管方法があります。

テントのメンテ

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テントの種類によってダメージを受けるポイントが違う

テントは、設営方法(「自立式」or「非自立式」)と、本体素材(ゴアテックスなど防水透湿素材の「シングルウォール」or通気性をもつインナーテントとフライシートを組み合わせる「ダブルウォール」)によって、大きく4種類に分けられます。

どの種類にも共通しているのは、メンテナンスの基本は「使用後は乾燥させること」と「たたむ前に汚れを落とすこと」です。

晴れた日でも朝はテントが結露して、表面が濡れていたり、地面に触れる部分も湿気でぬれることがよくあります。

ちゃんと乾かしてから、収納袋に入れるならいいのですが、1泊しかテント泊しない場合は湿った状態で収納していると思います。

帰宅後に収納袋から出して外に干しているならいいのですが、袋に入れたままで汚れが残ってたり、濡れたまま保管すると、泥臭さや湿っぽい臭いがテントに染みついてしまったり、防水機能が弱くなったりして、山で快適に過ごせなくなってしまいます。

ただし臭いや汚れが気になるからといって、洗濯はNGです。なぜならば洗濯すると、テントに施されている防水加工や撥水加工を損なう場合があるからです。

テントのメンテナンスのポイント

□ 山行前にはテントを試し張りして、各部をチェックする

□使用後には設営した状態で、しっかり乾燥させる

□ たたむ前に、内部にゴミが残っていないか確認する

□ファスナーやポールのケアをする

□ 風通しのいい場所で保管する

テント泊をする前に自宅で事前チェックしよう

●パーツをチェックし、実際に設営してみる

購入したらパッケージを開け、必要なものがそろっているか確認します。山のなかで戸惑わないように、あらかじめ試し張りをして、テント設営の手順を覚えておくことも大切です。

●張り綱などに不備がないかチェック

設営したら、各部に不備がないか点検します。

張り綱や自在金具が正しくついているか、本体のフロア部分のペグループはついているか、ファスナーがスムーズに開閉できるか、などがチェックポイント。

●シームコートで縫い目を防水処理する

テントには構造上、シームテープだけでは完全な防水性を発揮できない箇所があります。その部分の縫い目に、テントの外側からシームコート(防水剤)を塗り、縫い目を塞いで防水処理を施します。

ダブルウォールテントではフロアの四隅の縫い目に塗ります。薄くのばして、乾燥させます。シングルウォールは、天井のループ部などに外側から塗ります。

テント泊から帰宅したときのメンテナンス

●設営した状態で陰干しする

風通しのいい場所で陰干しして、自然乾燥させます。その際、できるだけ設営した状態で干すこと。物干し竿などに垂らして干すのも良いのですが、テントによっては生地が縮んでポールが入らなくなる場合があります。

●濡らしたタオルなどで汚れを拭き取る

軽い泥汚れなら、乾燥後、叩けば落ちます。もし落ちなければ、ぬるま湯に浸けてよ<絞ったタオル(スポンジ)でこすって落とします。

洗剤は、生地が変質する可能性があるため、極力使わない。

●テント内部のゴミを残らず出す

本来は現地でテントを畳む前に行います。

テント内にゴミや小物(ライター、ヘッドランプなど)を入れたままでたたむと、臭いや汚れ、破損の原因になります。たたむ前には忘れ物を確認し、細かいゴミはテントを逆さにして残らず出す。

テントを逆さにするとき、強風にあおられないように。また、ポールに無理な力がかかったり、テントが何かにぶつからないように注意します。

●ファスナーの滑りをスムーズにする

ファスナーのレールに泥や砂がついているとスライダーが摩耗し、正しく開閉できなくなってしまう。付着した泥や砂を落としつつ、ファスナー用潤滑剤を塗ることで摩耗を防げます。

●ポールやベグについた泥を落とす

本体だけでなく、ポールやペグもきれいにします。ポールは濡れタオルで拭いた後に乾燥。ペグは水洗いで泥などをしっかり落として、乾燥させます。

テントの機能を保つためのメンテナンス

●フライシートの撥水性が低下してきた

フライシート(ダブルウォールの場合)やテント本体(シングルウォールの場合)の撥水性が低下してきたと感じたら、市販の撥水スプレーを塗布して、撥水性を回復させます。

撥水スプレーを塗布した後は、充分に乾燥させよう。

●ショックコードのテンションが緩んできた

ポール内部のショックコードが緩んできたら、フレームの端からコードを取り出し、長さを調整します。緩みがひどい場合はコード自体を交換します(交換は登山用品店やメーカーに依頼します)

●生地に小さな穴が開いてしまった

生地に穴が開いたら、リペアテープで補修。穴の周辺の汚れを落とし、適度な大きさに切ったテープを裏表両面に貼る。貼ったあとはグリップエンドなどでこすり、圧着します。

●ポールの曲がりや破損があった

ポールは、使っていれば多少の曲がり癖がつきますが、ひどい場合は曲がった部分を交換します。端が欠けたり、折れたりした場合も同様。なお、軽い曲がりを強引に直そうとするとかえって折れてしまうので気にしないこと。

●ファスナーのスライダーが磨耗した

スライダーが摩耗するとファスナーを噛み合わせる力が弱くなり、閉まらなくなります。スライダーをペンチで締めて直そうとする人もいるが、ファスナーを傷める原因になるので厳禁。スライダーを交換すれば解決します。

●生地に大きな穴が開いてしまった

3 cm程度の穴まではリペアテープで補修できるが、それ以上だとミシンなどの大掛かりな道具が必要になるのでメーカーに修理を依頼します。

テントの保管方法

●風通しのよい場所で保管

たたんだテントは風通しのよい場所に保管します。

車のトランクに置きっぱなしにするのは厳禁。夏場など車中はかなり暑くなり、熱によって生地を劣化させることがあります。

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