ハイキングや登山用のストックは間違って使うと怪我の元

どんなにトレーニングを重ねても、年齢を重ねていくごとに基礎体力は徐々に落ちていきます。
体力や筋力の低下を補うために、ウエアや道具が開発されています。
ストック(トレッキングポール)もその一つです。

今では山に行くと中高年のハイカーを中心に、ストックを使っている人が増えました。
しかし、ストックに頼ってばかりいる人など間違った使い方をしているハイカーもよく見かけます。
道具は正しい使い方をしないと、思わぬ怪我につながりかねないので、購入する前にしっかりと基本的な知識を身につけておきましょう。

登山用のストック1

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ストックの種類と使い道

登山用ストックは、携行に便利な2~3段スライド式が主流です。さらにコンパクトな物は、折りたたみ式になっています。

スキーのストックと同じように横から握ってペアで使うタイプと、グリップがT字型で、上から押さえ込むように握って片手で使うタイプとがあります。

【ダブルストック】

しかし1本がいいのか、2本使うダブルストックの方が良いのかは、個人の好みによります。
身体のバランスが安定するのは、ダブルストックの方が良いので、登山道の状態によって使い分けても良いでしょう。

左右の手に持ち、右によろけそうになったら右、左によろけそうになったら左のストックで支える。

【T字型ストック】

脚筋力をサポートするのが主な目的ならT字タイプのストックがいい。
1歩前に降ろした足の横にストックを突き、脚力で上体を持ち上げようとすると同時に、ストックの柄を押し下げるようにして体を持ち上げる。脚力と腕力で登っていきます。

どちらにしても1本だろうと2本だろうと、ストックを使うと楽に感じます。

ただし、必ずストックを使わなければならないという訳ではありません。
自分自身の体力に自信があり、ガツガツと登るよりゆっくりと周りの情景を楽しみながら余裕をもって歩きたいなら、ストックは邪魔になるだけです。
また、岩場の多い山なので使うと、かえって危険なので使いません。
ストックを気にしすぎて滑落や、怪我をする元になるからです。

登山用のストック2

ストックは危険な凶器にもなり得ることを知っておく

ストックは、歩き方のバランスが悪かったり、脚力不足を感じていている人は使った方がいいと思う。

但し、使うに際しては、「他人に優しく、自分に優しく、自然に優しく」という配慮をお忘れてはいけない。

◎ストック使用時に気をつけたい他人への配慮

中高年登山者は、小さめのザックを使うことが多い。
そのためザックの脇にストックをくくりつけると、ストックがザックから飛び出した状態になります。

しかしザックを背負っている本人は、そのことにほとんど無関心で、まったく気づいていない。

だから、駅のホームなどでザックを降ろしたり背負ったりする
ときは、ザックを振り回す格好になります。
そして、他の人がストックに引っかけられそうになって、眺めているこちらがハラハラするシーンが何度となくあります。電車の中でも、突き出たストックが他人の目に刺さりそうで怖くなるシーンをよく見ます。

自宅から登山口までは、ストックはザックにくくりつけず、手に持つようにしての移動を心がけるのが常識。
他人に迷惑かけないように注意して欲しい。
相手に怪我をさせて、損害賠償を請求されることだって考えられるからです。

登山用のストック3

手に持つと忘れてしまうことが心配でも、忘れてあたらしく購入するストックの価格ぐらいなら、損害賠償請求額より安いものです。

また登山中の使用に際して、ストックを前に振り上げたり、後ろにハネ上げるように使う人がいます。
そんな使い方をされると、前後の人の顔前に石突きが飛び出してホントに危ない。

ストックは、上下に動かすようにして使うのが基本。

ストックを使用する場所を間違えると、大けがをする

自分にも優しく気を遣う必要がります。

片手1本であれダブルストックであれ、ストックを持っていると、手はそれでふさがってしまう。岩場やクサリが取り付けられている場所では、ストックを離さなければクサリを持つことはできない。

そこでストラップに手を通して、ブラブラとストックを腕にぶら下げたまま登る人・・・これが危ない。

ストックをブラブラさせながらクサリ場やはしご場で行動していると、自分の足や手に絡まって思いがけないトラブルに巻き込まれるケースがあります。

剣岳や穂高のように岩場が連続するようなコースでは、ストックは歩き始めから持たずに、ザックにくくりつけておいた方が安心です。

ストックは自然環境を破壊する道具にもなる

ストックの先端の石突きは、金属でできています。
これを路面に突き刺さすことで、歩行時の滑り止めとなるのだが、それは路面を傷つけながら歩くのと同じ事。

ストックでボコボコと穴が開けられた路面に、大雨が降れば路面の傷口は広がり、コースが荒れてしまう。
だから路面を多少なりとも傷つけないように、石突きにはゴム製のプロテクター(ゴムキャップ)を付けよう。

ゴム製ならグリップ力があるので、滑り止めの効果もあります。
たいていはストックとセットになっているか、オプション部品として販売されているので、必ず装着して使うことをお勧めします。

ゴムキャップ

初心者にお勧めするストックの選び方

最近はストックには、登山用、スキー用、ノルディックウォーキング用と様々な種類があります。
山登りに最適なのは、やっぱり登山用を選ぶべきです。

①ダブルストックの方が使いやすい。
ダブルストックもつねに2本持参しなければならないという事はありません。低山で高低差もそんなに無ければ1本だけ持参すれば良いでしょう。
T字型は、持ち慣れないと逆に使いにくい。

②アンチショック機能がある物を選ぶ。
地面から来るゴツゴツという感触は、手首の骨に響きます。
アンチショック機能が付加されているストックは、関節へのショックを和らげてくれるので、おすすめです。

③長さを調節できるストックを選ぶ
折りたたみ式は、長さの調節ができないので初心者には向きません。

④ゴムキャップ付きのものを選ぶ
石突きの金属部分にゴムキャップがかぶせてある物を選ぼう。
もしくは、オプション部品を必ず購入しておくこと。

おすすめする登山用ストック一覧はこちら

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