六甲山系、魚屋道(ととやみち)

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六甲山には多様な登山ルートがありますが、魚屋道は江戸初期から灘と有馬を結ぶ東六甲最古の交通路と考えられる歴史ある道です。
明治以後はこの六甲越の道を魚屋道と呼ばれるようになりました。
その由来は、この道を通って運ばれる新鮮な魚介類が、有馬温泉にやって来る湯客に喜ばれたからです。
南の表六甲から北の裏六甲を縦断する標高差のあるコースだが、歩き馴れた人の静かな散歩道として人気があります。

・歩行時間/約4時間30分
・コース/深江駅→稲荷神社→山ノ神→風吹岩→雨ガ峠→本庄橋跡→軒茶屋→有馬温泉→宝塚
※この紹介記事は数年前のもので、現状とは道の状況が異なる場合があります。実際に歩かれる方は、必ず最新の地図とガイドブックをご用意ください。

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海岸から山の頂上まできつい登りが続く道

このルートは標高差があるので、ペース配分が大切になります。
ただし複数のルートが交差しているので、体調がすぐれなくなったときは早めにエスケープしてください。
水場は途中1カ所ありますが、水が確保できるかどうかわかりません。だから補給しなくても済むように多めに持参しておこう。
登り切るには、山ノ神あたりまでゆっくり登るのがコツ。JR甲南山手駅からスタートすると少し楽になります。適期は、盛夏は必ず避けてください。また暑い時期は、早朝に出発して、一軒茶屋に昼までに到着するぐらいのプランが必要です。1月、2月と裏六甲中心に積雪があるので注意してください。

深江駅から風吹岩まで尾根筋をひたすら登る

歩き始めは海に近い阪神深江駅から歩き始めてもいいし、山裾にあるJR甲南山手駅、少し離れるが阪急岡本駅からも歩くことができます。

深江駅を北に、国道2号山手幹線の道路を渡って稲荷神社へ向かいます。
森にある稲荷神社は立派な境内で、境内を抜けたところが五差路になっています。
ここで、甲南女子大学の標識に従って坂を登ると、昭内橋に出ます。
昭内橋からコンクリートの谷に沿って林に入り、水路に沿って堰堤を越えて、白い手すりのある道を過ぎると谷の開けた所に出ます。
ここで左の少し荒れた谷を登ると道標があり、尾根道の登りが始まります。
呼吸を整えて、ゆっくりと登っていきましょう。

この尾根道は割と急な登り道ですが、しっかりしていて広いので歩きやすい。
ゆっくりと登って高度をかせぐと雑木林を抜けてササ原となります。

やがて展望も少し開けて、眼下に海も見えるようになります。
蛙岩があり、芦屋の会下山古墳から登ってくる道と出合う。

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ほどなく山ノ神の石柱があって、右の林の中を往復すると、山麓の人が雨乞いに利用した山ノ神が祀られているのを見ることができます。
道はさらに広く歩きやすくなり、岡本の保久良神社から登ってくる道と出合う。
そのまま道標に従って尾根道を風吹岩へと向かいます。

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風吹岩から一軒茶屋、有馬へ。下山後は有馬温泉に浸かって疲れを癒やす

風吹岩から北へ、人気のハイキングコースを雨ガ峠へと向かいます。休日なら結構他の登山者と出会うことでしょう。
途中、横池、荒地山などから道が交ります。
ゴルフ場の近くはイノシシ避けの柵を開け閉めして通過します。柵が開けっ放しにならないように確認してください。
ここに水道のある唯一の水場がありますが、水が出ないことも多々あるので期待はしないように。そこを、登り切ると雨ガ峠。

右に行けば東お多福山に至る道で、そこから七曲りに向かっても時間的にそれほど変わらないが、ここでは「魚屋道」ということで左の道をとって住吉川に出合う道を歩きます。

住吉川からは流れに沿った道で本庄橋跡に出ます。
古くは、ここが魚屋道の中継点で有馬から迎えが来ていたといいます。
本庄橋跡から階段を登って堰堤を越えたところが七曲りの登り口で、流れを渡って今回最後の急登を登ります。

5月にはツツジ、コブシなどが咲いてきれいな山並みが木の間越しに眺められるでしょう。
石垣が見えてくると山上の一軒茶屋に到着。
余力があれば六甲最高峰を往復してもよい。

魚屋道は一軒茶屋の前の駐車場端へと続いています。
ここが六甲越で、魚屋道の石畳を下ります。
裏六甲の静かな疎林に続く道は終盤にはちょうどよい。
射場山を巻く道と魚屋道とに分れ魚屋道を下ると有馬温泉街の外れに出ます。

有馬には日帰り入浴できる湯も多く、タオルと着替えをザックにしのばせていけばまた山旅の気分が増してくるでしょう。
日帰り入浴できる施設は、休日の夕方はかなり混み合うので、温泉に浸かりたい場合、このルートは早めに上って、15時ぐらいまでに降りてくるのがベストかもしれない。

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