神戸東六甲に奇景広がる蓬莱峡へ

奇景広がる蓬莱峡へ

ゴツゴツとした奇形の岩が剥き出しになっている中国の蓬莱山の風景を彷彿させるところから名が付いた蓬莱峡(標高548m)は、ロッククライミングのゲレンデや古くは映画撮影がよく行われた奇景として知られています。
具体的に言うなら、破砕された花崗岩がさらに風化を受けて、鋸歯状の鋭い岩峰の稜線を見せる峡谷。
兵庫県西宮市の六甲山系にあり、瀬戸内海国立公園の指定区域です。
ここでは、東六甲の小さな谷、赤子谷を遡り、蓬莱峡の座頭谷を下る中級向コースを紹介しよう。

赤子谷、座頭谷とも一般のハイキングコースではなく、とくに赤子谷は軽い沢登りコースで雑木林の中に細い道が付いていてビギナーだけでは分かりにくいので初心者は経験者と同行するほうがいい。
また、滝と並行するところは滑りやすいので、多少のバランス感覚が必要です。ストックを使うといいでしょう。
座頭谷はかなり岩盤が風化しているが浮石に注意して下れば問題はないでしょう。
適期はオールシーズン可能だが、雨が続く梅雨期は避けた方がよい。
雑木林では4月、5月とタムシバ、ツツジなどが彩りを添えます。

・歩行時間/約4時間
・コース/阪急電鉄またはJR・宝塚駅(阪急バス10分)→一本松→赤子谷入口→二股→東六甲縦走路出合→大谷乗越→座頭谷源流→知るべ岩(阪急バス12分)→宝塚駅
・地形図/25000分の1宝塚
※この紹介記事は数年前のもので、現状とは道や近隣の状況がかなり異なる場合があります。内容は参考程度にとどめて実際に歩かれる方は、必ず最新の地図とガイドブックをご用意ください。

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一本松から赤子谷を登り東六甲縦走路へ(約1時間40分)

宝塚駅からバスに乗車して、一本松でバスを降ります。
バス道を少し戻った所が赤子谷の入口で、ここはJR生瀬駅(なまぜ)から歩いても15分ぐらいの所。
太田川を渡って少しいくと、生瀬高台の住宅街から来る道と出合って5分も歩くと二股に着きます。
ここは河原になっていて赤子谷の右股と左股の分岐で、どちらも東六甲縦走路に登る事ができるが、ここでは、よく利用されている左股を登る。

石造りの堰堤2つを左側の小道で巻いて上流に出て踏跡をたどる。
やがて5メートル程の赤子滝に出合う。
ここからの沢沿い、とくにヤブ山の場合は、夏から秋にかけては虫避け対策をしっかりしておかないとひどい目にあうので、防虫スプレーを持っている方はこのあたりで対策を施しておきましょう。

赤子滝を右側から巻いて、流れに沿って歩くと小さいながら廊下状の岩床となって小滝が流れています。
次に、2段になった9メートルぐらいの緩やかな斜滝が架かり、その岩床の右側を滑らないように慎重に歩いていきます。
ここが一番の危険箇所です。
特別な道具は必要ないですが、ビギナーを引率する場合には補助ロープぐらいは用意しておきたい。

この先に二股があり左の谷に入る。
小さな滝を3つ過ぎると水も涸れて、雑木林の中の踏跡で送電線鉄塔に出ると、東六甲縦走路はすぐそこ。

東六甲縦走路から座頭谷、知るベ岩へ(約2時間20分)

雑木林を抜けると、突然広い縦走路に出合う。
東六甲縦走路は、宝塚の塩尾(えんぺい)寺から大谷乗越、船坂峠を越えて一軒茶屋、六甲最高峰に続くポピュラーな縦走路です。

座頭谷へは、ここから西へ大谷乗越に向かうのだが、東にある岩倉山のピークを踏んで赤子谷歩きの完成としたい。
座頭谷は、その昔、ここを通りかかったひとりの座頭が道に迷い、ついには行き倒れになったという言い伝えから名づけられたもの。

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5分も歩けば山頂に祠がある岩倉山に着きます。
三等三角点もあります。
縦走路を西に向かおう。
登山道といってもマウンテンバイクが苦労せずに走れる道で歩きやすい。

赤子谷右股との出合を過ぎた右手にある岩原山は標高573mで、なんと宝塚市の最高峰です。
春ならアセビやツツジが彩りを添える縦走路を抜けると大谷乗越で車道と出合う。

大谷乗越から車道(棚越林道)をたどって座頭谷に下る入口を見付ける。
踏跡があるが見過ごしやすいので常に谷の方に注意している事。

車道から斜面を下って座頭谷の源流に来ると踏跡がしっかりしているが少しガレている所もあります。
古い石積みの堰堤があって、ちょうどこの辺りが蓬莱峡を通るバスの車窓から見るタムシバの白い花の群落辺りで、4月上旬から下旬が見頃。洞れ谷に沿って下り、大谷が右から交わると歩きよい道となって知るべ岩バス停に着きます。

以上、神戸東六甲に奇景広がる蓬莱峡へのご紹介でした。

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