落雷対策のセイフティ・ゾーン!登山中に雷鳴があればここに逃げ込め

山では雷の前兆をいち早く察知し、雷を避けるように行動することが大事であります。
それでも遭遇してしまったときには、ただちに後述する安全な場所に逃げ込もう。

歩くハイカー

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●山小屋の中が一番安全

カミナりから身を守るには、自動車や電車、バス、しっかりした建物の中に逃げ込むことだ。
山のなかでそれに該当するのは山小屋以外にない。
もし近くに山小屋があるときにはすぐにその中に避椎しよう。

山小屋に避難したら、柱や壁から1メートル以上離れたところで低い姿勢を保ってじっとしていること。

柱や壁にくっついていると、雷が落ちたとき、雷電流がその人に集中して流入する危険があるからです。

山小屋に限らず雷が激しいときは、電話器を手に持つことは禁物。

電話をかけていて電話線から雷の高電圧が伝わって死亡したという事例もあるぐらいです。
なお、携帯電話の使用は高電圧が伝わる心配はないためまったく問題はない。

●鉄塔や送電線の下は樹木の下より安全

山でもよく見られる鉄椿や送電線は、雷を引きつけやすく、避雷針と同じ役割を果たします。

これらは電気をよく通す導体でつくられているため、そのすぐ下に人間が立っていても、側撃を受ける危険はほとんどない。

つまり鉄塔や送電線のFにいれば、落雷の直撃を受ける心配はまずないと思っていい。

送電線の下に逃げ込むときには、送電線の直下から左右10m以内のベルト地帯にとどまっていること。

また、鉄塔のそばに逃げ込むときにも、念のため鉄塔から2m以上離れていたほうが無雉です。

ただし、これらの安全性は決して百パーセントではないので、姿勢を低くすることを忘れてはならない。

●そのはかの比較的安全な場所

もし、近くに山小屋も鉄塔も電線もない場合には、少しでも安全な場所に避雉するしかない。

自然の地形のなかでも比較的安全なのは、谷間や窪地、山の中腹など。

高山帯では、尾根上にいるよりは、斜面のハイマツ帯のなかにもぐり込んだほうがずっとマシだ。

これらの場所に逃げ込むことができたなら、なるべく姿勢を低くしたままでじっと雷をやりすごすこと。

姿勢は低ければ低いほどいいが、しゃがんでいて雷が落ちた例はいくらでもあり、万全とは言えない。

パーティの場合は、固まって行動していると、万一雷が落ちたときに被害者が増える可能性が高いので、なるべくそれぞれが距離をおいて避撤するようにしよう。

●雷が鳴る中、金属を身につけているのは、やっぱり危険?

平成12年8月5日、長野県の高妻山で4人パーティが落雷を受け、2人が重軽傷を負うという事故が起こった。
これを一部ののマスコミが「登山靴の金具に雷が直接落ちた」と報道した。

重傷者が両足首にやけとを負い、右足の靴下がポロポロに焼け焦げた状態だったことからこのような報道になったようです。

「雷は金属に落ちる」というのは書から言われていることであり、この事故かその一例であるように思えます。

しかし、雷にくわしい研究者は「それは報道の先走りだろう」と新聞記者の表現に異を唱える。
「雷は人体全体に落ちたのであり、人体全体に流れた雷の電流が登山靴の金具のところて放電現象を起こしたのだろう」と推測しています。

金属製品を身につけているいないに関わらず、雷は人間の身体をめがけて落ちてきます。

屋外の人体は、同じ高さの避雷針と同様に落雷を引きつけやすい。

雷は身につけている金属製品に落ちるわけではなく、人間の体そのものに落ちるのです。

だから雷のときに金属を身体から遠ざけても安全にはならない。

それところか、身につけた金属製品が落雷から命を救うことさえあるということ。
落雷により体内に入り込む致命的な電流を、身に帯びた金属が外に引っ張り出してくれることもあるからです。
雷のときは金属を身につけたまま避難しよう。

積乱雲

●雷の多いエリア、雷の多い山は?

夏の雷は、日射によって熱せられた地上の暖かい空気が、上昇気流となって上空に上がると同時に、冷たい空気が上層に流れ込んだ場合に起きます。

こうした現象は、海岸部よりも内陸部で起きやすい。

とくに山岳地帯では、山の斜面に沿って上昇気流が生じやすいため、それだけ雷雲も発生しやすくなります。

なかでも湿った暖かい空気が大量に集まり、やすい場所、平野や盆地を控えているところでは、山麓部に沿って雷が発生する確率が高くなります。

たとえば栃木や群馬などの関東平野の北西部、岐阜の濃尾平野、京都盆地、奈良盆地、九州の日田盆地などは、雷が発生しやすいエリアとしてよく知られています。

また、山岳地でのおもな落雷事故を見てみると、北アルプスの槍ガ岳や富士山で多発していることがわかります。

ただ、落雷現象はほかの山でも間道いなく起こっています。
そのときにたまたま登山者がいなかっただけの話なのだ。
槍ガ岳と富士山で落雷事故がめだつのは、それだけ登山者が多いからだともいえるのです。

だから「この山が危険」とは一概に言うことはできない。強いて言うなら、雷の危険性は、どの山にも等しくあるということなので十分に正しい知識を持って気をつけて欲しい。

※参考/山と渓谷

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