山登りでバテないペース配分の考え方と方法

縦走をするハイカーなら数日に分けて、山を歩くこともあるでしょう。
仕事を持っているなら、限られた休日を目一杯楽しみたいと、つい無理な山行計画を立ててしまうことがあるようです。
しかし、相手は山です。
歩いている途中で天候が急変することもあるし、体調を崩したりすることもあります。
予備日を設けていると安心できますが、日々忙しい人ほどそんなことは考えない。
だから、下山したときには体はバテバテで、這々の体で山行を終えることになります。

こんなことを、防ぐためにもペース配分の考え方を知っておくことが重要です。

y0031

スポンサーリンク

山歩きの理想のペース配分は、標準コースタイムに50%をプラス

経験のあるハイカーなら、1日に10時間歩くのは不可能なことではないと思います。しかしそれでは歩いているうちに、疲労が蓄積してバテてしまう。
ギリギリの山行日程で、一日めいっぱい行動するようなプランでは、快適な山歩きは望めません。

1日の行動時間は7、8時間以内に抑えて、少なくとも1日の予備日をとっておきたいもの。時間的な余裕が、精神的・肉体的な余裕につながるからです。

○ガイドブック等の標準コースタイムを参考にする

登山用の地図や山登りのガイドブックに掲載されているコースタイムは、体力のある人には標準的かもしれないが、「これではキツイ」という中高年者の声もよく聞きます。

街歩きと違って、山でのコースタイムは、人によって違ってくるものです。掲載している時間を鵜呑みに信じずに、あくまで自分の歩くペースや体力を考慮したうえで予想することが大切です。

一般には、掲載しているコースタイムに、ほぼ50%をプラスしてみておけば間違いないようです。
えっ?長すぎるのでは?と思うかもしれませんが、コース中には休憩したり、景色を眺めたりという時間も必要でしょう。その点を考慮に入れれば、プラス50%は妥当なコースタイムだと思います。

また、紹介されているコースが、たとえば1泊2日の行程になっていたとしても、そのとおりに歩く必要はまったくない。のんびり2泊3日で歩いたって、だれも文句は言いません。

のんびりとコースタイムに余裕を持つ方が、体がバテることもないだろうし、よほど山歩きの楽しさを味わえるにちがいない。

y0032

○数日に渡る山歩きには予備日の設定が不可欠

天候が悪化したときや体調が思わしくないときなどは、予備日が頼りです。
また、山小屋やテントでのんびりと一日を過ごすのも、たまにはいいものだ。

もし順調に予定を消化できたなら、予備日を疲労回復の日として、下山後に山麓の温泉で汗を流すのもいい。

イザというときのために、下山後の楽しみのために、必ず晶低1日の予備日をとっておこう。

バテのピーク11時と15時をクリアする

一日中デスクワークをしてたら、集中力がなくなったり、眠くなったりするもの。営業で外回りをしていても、喫茶店で息を抜きたくなるもの。

このように一日の生活のなかでも、疲労を感じることはよくあります。科学的なデータによると、日常生活で最も疲れを感じる時間は11時と15時。それも、午前より午後のほうが疲労は深いという。

これは山登りについてもいえること。
昼食前や目的地に到着するころに、疲労を自覚する登山者はかなり多い。

山では行動開始時間が早いうえに、かなりの重労働をこなさなければならないので、エネルギー源がなくなるのも早い。

○ランチタイムのタイミング

朝11時を過ぎるころには、朝食で貯えたエネルギー源も全部使われ、お腹も
ペコペコのはず。この時点でランチタイムとし、エネルギー源を補給してやらなければならない。

しかしよくある話で、「この登りが終わるまで」「山頂に着いてから」などとズルズル昼食を先に延ばすと、その前にバテてしまうことになります。

バテないためには、12時ごろまでにランチタイムをとるようにしたい。

y0039

○山頂地点には14時までに登頂を終えよう

ランチを食べて、お腹を満たして、元気も出てきたところでイザ出発。
本日の目的地をめざすが、2時間もずっと歩いていると、そろそろ一日の疲れが出てくるころ。

ところが目的地はまだまだ先で、あと3時間も歩かなければならない、というようなことになると、これまた途中でバテてしまう。

過去の遭難事故のケースをみても、午後遅くまで行動していた例がたくさんあります。

まして15時過ぎに目標の山頂に立つようなプランは絶対に避けること。

15時を過ぎると登頂後の気のゆるみと疲れが重なって、下山途中に事故を起こしてしまうからです。

山頂に立つのは遅くとも14時ごろまでとし、15時には行動を打ち切りたい。

11時と15時。このバテのピークを頭に入れてプランを立てることが、バテないポイントのひとつなのです。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする