不思議を登るミステリー『弥彦山』新潟県弥彦村

子供を食う鬼婆伝説が残る神体山。

山は祖霊の棲む場所であると同時に、水をもたらす神、狩猟を司る神、金属産出を司る神など、さまざまな神の属性を複合して、そのものがご神体として崇敬されてきた。

新潟弥彦山

弥彦山は、古来「いやひこさま」と尊称された神体山の典型である。

その拝殿である弥彦神社の神域は、鬱蒼とした神奈備の樹林によって俗界と隔絶した風情である。

付近には神仏習合時代の名残をとどめる寺院(法光院)があり、仏教が入り込んだ事情を物語る伝説が残されている。

かつて、凄まじき怨念のあまり悪鬼と化した婆がいた。
鬼婆は子どもをさらい、人肉を合り、悪行のかぎりをつくしたが、住職の説法により仏の道に目覚め、悔い改めたーーというものだ。

境内には当時、鬼婆が死体を掛けた婆々杉も残っている。

この話のポイントは、婆が弥彦神社の氏子で、鍛冶匠の家の者とされているところにある。

白山や立山と同様、零落したこの姥神の存花が、在来の山の信仰を物語っているように思える。

●ひとくちメモ
山頂からの眺望がすばらしい弥彦山。
越後の山政みをはじめ、日本海側に佐渡島、はるか南に白馬岳も望める。

●アクセス
JR弥彦線弥彦駅下車徒歩15分。
車の場合は国道116号線から県道29号線に入り弥彦村方面へ

●参考コースタイム
JR弥彦線弥彦駅(15分)~弥彦神社(1時間45分)~山頂御神廟(1時間10分)~弥彦神社(15分)~JR弥彦駅

地図

●問い合わせ先
弥彦村観光商工課

●地形図
1/25000 弥彦

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