キャンプ登山の疲れを癒やすシュラフの選び方

シュラフの選び方 

登山用品売場の一角にあるシュラフ売場には、いろいろなメーカーから販売されているシュラフが展示してあります。
価格が違うだけでなく、使用されている素材や作りが違うのですが、一見しただけでは、どこがどのように違うのか、製品ごとの特徴がわかりにくいのがシュラフ。

シュラフは、ザックやストーブなどとは違って、ひとつでオールシーズンまかなえるという登山用具ではありません。
また、どのような山域で使うかということも間題です。

たとえば、同じ夏山でも、低山のキャンプか、それとも高山でのテント泊も視野に入れるかで、シュラフの選択は変わります。

シュラフを購入される場合には、使用する季節と山域をはっきりさせておくことが必要です。

 販売されているシュラフには価格だけでなく、どのような温度域の使用に過しているか、保温材(中細)の種類と収納サイズ、重量など、シュラフ選びに必要と思われるデータが商品ラベルに記載されています。

シュラフの性能は、第一に暖かさや寝心地といった点がすぐれているかどうかが判断基準になると思いますが、それらは非常に個人差がある感覚の領域ですから、客観的に示すことがむずかしいですし、店頭で山の環境を再現して試すわけにもいきません。
しかし、数値で示されたデータから、性能をある程度推しはかることができるはずです。

スポンサーリンク

シュラフの使用可能温度域とは

商品ラベルに記されたデータは、シュラフの使用可能温度域というものがあります。
零度C以上とか、マイナス5度C〜ブラス5度Cといった数値が各製品ごとに示されています。
この数値は、人工気象室のような実験施設内で山の気候を再現し、温度センサーによる測定などを通して得られた、いわば客観的な暖かさのデータです。

〝クロー値〞という、統一された算出法が、基本的には採用されているはずですが、テスト方法やデータ解析のノウハウは、メーカー各社ごとに、多少異なります。ですから、全メーカーが同じ基準で表示しているわけではありません。
使用温度域のデータは、同じメーカーの製品の相対的な比較には便利だが、異なるメーカーの製品を比較する判断基準にはしづらいのです。

わかりやすい目安はシュラフに内蔵されている保温材の量

使用可能温度域と同時に、保温材の種類と量をチェックしてください。
これが、大まかですが、いちばんわかりやすい判断基準といえます。

たとえば、使うのは夏季のみ、中級山岳までならば、ダウンシュラフの場合、羽毛量は300グラムもあれば充分でしょう。

無雪期の3シーズン用、もしくは夏でも北アルプスのような高山をめざすならば、羽毛量500グラム〜600グラムを目安にしてください。

これで、目的に合ったシュラフをある程度織り込むことができると思います。
ただし、中綿量が公表されていないモデルもあるので、その場合は使用可能温度域や総重量などのデータから判断します。

 シュラフの選び方

ダウンか化繊かは予算で決める

保温材の選択も、シュラフ購入の大きなポノイントです。
軽星・コンパクトということが、選択のキーワードですから、そういう意味では、ダウンシュラフが有利です。
化学繊維の保温材の性能も年々向上してはいるのですが。

たとえば、羽毛量500グラムのダウンシュラフと同じ保温性を発揮するよう設計された、ある化繊シュラフは、中綿を700グラム使っています。

収納も、化繊シュラフのほうがかさばります。
しかし、同程度の保温性のモデルなら、化繊シュラフのほうが、平均で1万円ほど、ダウンシュラフより安価です。
コストパフォーマンスという点で、化繊シュラフに注目してもいいと思います」

初心者が最初に選ぶシュラフはどれがいい?

最初のシュラフ選び、無積雪期にどれかひとつということであれば、当面は夏山だけということであっても、応用範囲の広い、羽毛量500グラム程度の3シーズンシュラフ、しかも足もと近くまで開くサイドファスナー装備のモデルをおすすめします。

軽量・コンパクト化ということを考えれば、ファスナーのないモデルが多少有利ですが、ファスナー付きはシュラフの出入りがラクなだけでなく、温度調節の幅が広がります。

最近は、とにかく軽く小さい、ということが山道具に要求され、シュラフにも、収納サイズが雨具とほとんど同じという超コンパクトモデルが登場しています。

しかし、中綿量が少なかったり、フード部分が省略されているなど、万人向けの設計ではありません。

サイズにゆとりがある場合はいいのですが、きつくてシュラフのシェルに体が密着していると、寝苦しいだけでなく、塞く感じてしまうようです。

製品によっては、ラージサイズ、また、小柄な方のためのスモールサイズが用意されています。

なお、テントでの就寝にはマットが必携。どんなに温かくて性能が良いシュラフを使っても、地面から伝わる冷気にはかないません。
防水や保温性向上にゴアテックスのシュラフカバー、シュラフをゆったり保護するためのストレージバッグも準備しておきたい装備です。

以上、キャンプ登山の疲れを癒やすシュラフの選び方でした。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする