登山者やハイカーが信じる「虫にまつわる迷信」を検証する

自分の身は自分で守ることを自覚する登山者やハイカーには、山での行動にまつわる様々な情報を学んでいるもの。
中には先輩ハイカーや、山里に伝わってきた怪しいノウハウをそのまま鵜呑みにして信じている情報もあります。
ここでは「虫にまつわる情報」に関して、情報を正していきましょう。

蚊がたくさん

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お酒を飲むと、蚊に刺されやすくなる?

蚊、ブユ、マダニ、ヒルなどは生きた動物の血を吸いますが、血を吸う対象をどうやって見分けるのかご存じでしょうか?

彼らは動物の身体から発する二酸化炭素を感知しています。

例えば人が酒を飲むと体の新陳代謝が活発になり、二般化炭系の発散量が多くなります。
つまりそれだけ吸血性の虫が寄りつきやすくなるということです。
ですからお酒を飲むと、蚊に刺されやすくなるというのはほんとうです。

人によって虫に刺されやすい体質と、そうで無い人がいる?

基本的にはありません。
「蚊に刺されやすい体質」というのは、刺されたあとの疲状の出方によるもののようです。

例えば同じ蚊に刺されたとしても、人によってかゆみや腫れの度合いは大きく異なります。

ハチ、プヨ、アプなどに刺された場合でも、症状の出方は人それぞれです。
痛みやかゆみをほとんど感じず患部も腫れないという人もいれば、患部が大きく腫れて1週間も2週間もかゆみが続くという人もいます。

このように、虫に刺されたときにほとんど症状が出ない人が「刺されにくい人」、逆に過敏な反応が出てしまう人が「刺されやすい人」とされるのだと思います。
それは「花粉症になるかならないか」というのと同じ体質レベルの話です。

蚊に刺された

虫が寄ってきやすいウェアの色というのが存在する?

ハチに関しては、間違いなく黒い色に反応します。

ハチに襲われたときに、まず最初に攻撃してくるのは、髪の毛や目の中心にある瞳です。
また黒系統のウェアを着ている人にも集中的に襲いかかってきます。

これは、ハチの天敵のクマなどの野生動物の体色に対する反応と考えられています。

クマはハチの巣のハチミツが大好物です。
巣がクマに襲われそうになると、ハチは懸命に戦って巣を守ろうとします。
クマは黒い体毛で覆われています。
つまり黒いものを外敵と見なす本能が、代々受け継がれてきているわけです。

だからハチは黒いものに真っ先に襲いかかるのです。
ただ、ハチ以外のほかの虫については、黄色を嫌う種類が多いものの、くわしいことはまだよくわかっていません。

ハチに刺されたときにオシッコをかけると効くというのは本当?

これはウソです。

江戸時代から行なわれていた方法ですが、まったく効かないどころか、刺された箇所からパイ菌が入ったり皮膚がかぶれたりすることもあり、かえって逆効果です。

「オシッコをかけると効く」という迷信は、「オシツコに合まれているアンモニア(アルカ
リ性)でハチの毒を中和させることができる」という説からきているようですが、ハチの毒液はほとんど中性に近く、これをアンモニアで中和できないことはすでに実証されています。

ですからオシツコをかけるというのは、迷信以外のなにものでもありません。
それよりは冷たい水などで、患部を冷やすほうがよっぽど効果的です。

▼マダニに関する情報はこちら(2017年7月追記)

下山後、左わき下がはれて赤く変色し、体長数ミリのダニが吸着しているのに気づきました。 とりあえずトゲ抜きでダニを取り除き、そのままにして...

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