京都五山の送り火の一番人気、大文字山に登る

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京都のお盆の伝統行事といえば「五山の送り火」
毎年この時期になると多くの観光客が全国から訪れます。
特に五山の中でも大文字山は、一番人気があります。
また、東山三十六峰の比叡山から数えて十一峰にあたる如意ガ岳の西にあり、西面には「大」の字の火床があります。

登山適期は1年通じて可能だが、春から初冬がいちばん気持ちよく歩けます。夏なら早朝か夕暮れ時に歩くといいでしょう。

大文字山のコースは、京都の自然ウォッチングの「京都一周トレール」の東山コースを8割ほど利用するのでその道標さえ見落さなければ心配のないコースです。ただし、周辺の開発も活発なので、知らない間に新しい林道が登山道を分断していたりするので、注意が必要です。

それから「大」の字の火床の所は展望がよいので、銀閣寺からここまで往復する人が多い。冬期の積雪量は少なく、軽アイゼンの持参でよい。

・歩行時間/約3時間
・歩行レベル/初心者向(登山は年間5回以内)
・標高/466m
・コース/地下鉄蹴上駅→日向大神宮鳥居→日向神社→天の岩戸→七福思案処→鹿ガ谷への分岐・京都一周トレール「東山朝」の道標→大文字山→大文字火床→千人塚→銀閣寺道(京都市バス10分)→京阪出町柳駅
・地形図/25000分の1京都東北部・京都西南部
※この紹介記事は数年前の古いものです。現状とは道や近隣の状況がかなり異なる場合があります。内容は参考程度にとどめて実際に歩かれる方は、必ず最新の地図とガイドブックをご用意ください。

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蹴上駅から七福思想案処(約50分)

京都市営地下鉄蹴上駅で降り、三条通の坂を上ること10分ほどで左側に日向大神宮の鳥居があります。
それをくぐると参道で、そのまま上ると京の伊勢と呼ばれ外宮内宮がある日向神社に着きます。

奥の内宮の左、「天の岩戸へ10分」の道標に従うとすぐに天の岩戸です。
中には開運厄除の神・戸隠神社の両があります。
天の岩戸から右に回ると右上への道(日向山経由で思案処へ行ける)があるが、左のしっかりしている道を行く。

支尾根を跨いでトラバース道になります。
左上に335mのピークが見え、やや下りになって鞍部に着きます。
正式名は大日乗越であるが、通称「七福思案処」という。

この鞍部は山道が5つに分かれており行き先を思案するのでこのような名称になったようです。
右へ下ると山科聖天毘沙門堂、左は南禅寺に下れます。
ただし、山科へ下る道は近年の自然災害で一部荒れています。
京都一周トレール・東山コース「東山38」、「東山39」と道標が続く。

七福思想案処から大文字山山頂を経て銀閣寺道へ(約2時間10分)

「東山39」の方向へ、山科側を巻くようにして登ります。

溝状の道が少し続き、340mの小ピークで右に90度に折れ、386m峰の右下をトラバースして回り込む。
この付近は前日に雨が降った時、雨上がりだと溝に泥が溜まって、足下がドロドロになるので歩きにくくなります。

稜線に出ると京都市街がよく望めます。
「東山42」から南禅寺へ下るルートがあり、「東山43」を過ぎるとなだらかな道で、左に大文字山のピークが望めるようになります。

「東山42-1」「東山蛆41-2」は山科へ下る分岐点です。
だらだらした道になり「東山44」に着きます。
右は雨社経由で如意ガ岳、左は鹿ガ谷への道標があるが、前方の滑りやすい斜面を登り稜線に抜け、左へたどれば大文字山山頂です。

山頂からの展望は南側がよい。
山科の音羽山から千頭岳、奈良の生駒山、二上山も望めます。
山頂付近にはベンチもあり、昼食をとるハイカーが多い。しかしもう少し歩くと、火床に着くので、お勧めはそちらで昼食をとるほうがいい。

山頂で少し休んだ後は西へ下ります。
少し急で滑りやすい下り道がしばらく続きます。ここも雨が降るとドロドロになってしまうので、スパッツを着けて歩く方がいいかもしれない。

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道が平坦になり、やがて大文字の火床の所に出ます。
ここからの眺めは最高で、大の字の中心にある弘法大師を祀る祠からは京都市街が一望でき、北山の桟敷ガ岳から西山の愛宕山、ボンボン山まで望めるから気持よい。

「大」の文字は75カ所の火床の集まりで描かれ、横棒は80m、大のてっぺんから左の払いまでが160m、右の払いが120mあります。
京都では将軍塚など眺望の良い場所がいつくかありますが、やはり大文字山からの眺めは群を抜いています。
送り火の行われる8月16日は午後2時以降は登ることが出来ず、火床の消し炭は登頂が解禁された翌日早朝から拾うことが出来ます。
送り火が終わった直後は、薪の消し炭を拾いに麓から多くの方が登ってきます。炭には無病息災と厄除けの御利益があるそうで、玄関に置いたり吊しておくといいそうです。

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<五山の送り火の起源>
その起源は諸説に分かれるのですが、平安時代とも室町時代ともいわれ、長い間、京の町の人々に親しまれています。この五山の送り火はお盆の先祖供養の一般信仰「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びついたもので、お盆に帰ってきた先祖の魂(精霊。「おしょらいさん」)を各家で供養した後、再びあの世に送り出すという意味があります。
大文字の送り火は護摩木に自分の名前と病名を書いて火床の割木の上に載せて焚くと、その病が癒るという信仰があり、また消炭を持ち帰って粉末にして服すると、持病が癒るとも言われています。
送り火は、京都三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭)に加えて、京都四大行事とも言うそうです。

「大」の左のハネから千人塚経由で銀閣寺、右のハネから鹿ガ谷へと下れるが、一番よく使われている一般ルートを下ります。

「大」の最初の一の端から広い道の階段を下ると千人塚で、ジグザグに下って林道に出る。
駐車場の先を左に折れると銀閣寺で、多くの人で賑わう門前町のみやげ店通りを過ぎると北白川通の銀閣寺道バス停です。

春や秋の観光シーズンになると銀閣寺道バス停には長蛇の列ができてしまうので、そのシーズンに歩く方は、哲学の道を南禅寺まで歩くか、別の通りからバスか地下鉄に乗る方がいい。

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以上、京都五山の送り火の一番人気、大文字山に登るのご案内でした。小さな冒険と大きな感動!これからも楽しい山歩きを続けてください。

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