この山に登れば一生火事に遭わない?京都市の愛宕山で火の用心

y0243

京都市民にとって愛宕山は比叡山とともに、四季を通じて親しまれています。
古歌に「伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」と歌われている愛宕神社は、防火、鎮火の神で、本殿で「火迺要慎」のお札を頂いて台所に貼る習慣があり、特に京都市民にはよく知られた山です。
山頂には愛宕神社があり、神社への参拝者やハイカーが多く人気があります。
登るコースはいくつもあるが、いずれの道を登っても参道またはそれに近い山道で道標も完備しているから安心して登れます。

冬季の12月から3月まで、山頂付近は西風が強く、気温が下がり、人に踏み固められた参道の雪が凍る為、アイゼンは必ず持参する方がよい。

・歩行時間/約4時間20分
・歩行レベル/一般向(登山は年間6回以上)
・標高/924m
・コース/JR京都駅(京都バス50分)清滝下車→25丁休憩所→水尾分岐休憩所→愛宕神社→月輪寺への分岐→月輪寺→月輪寺登り口(空也滝往復15分)→清滝
・地形図/25000分の1京都西北部・亀岡
※この紹介記事は数年前の古いものです。現状とは道や近隣の状況がかなり異なる場合があります。内容は参考程度にとどめて実際に歩かれる方は、必ず最新の地図とガイドブックをご用意ください。

スポンサーリンク

清流が心地よい清滝から愛宕山を目指して(約2時間10分)

JR京都駅前から京都バスに乗り、街を抜けて山間部をバスに揺られながら終点の清滝停留所で下車します。のどかな集落の風景が広がっています。
春の桜と紅葉の観光シーズン以外は、ここまでやってくる人も少ないので、人気のコースと言ってものんびりと静かに歩くことができます。
特に初夏の新緑が輝く時期は、とても美しくてお勧めです。

茶屋前から舗装された急坂を下り、清滝川に架かる渡猿橋を渡ります。
昔は愛宕神社の参拝客で賑わった旅籠だった家並みを通り抜けると、愛宕山への登り口で、朱色の鳥居をくぐります。

ここからは表参道で、道標には山頂まで50丁、愛宕神社まで4000mとあり、舗装された道の急登が始まります。
昭和期には愛宕山鉄道による鉄道・ケーブルカーがあったことも、そう思って周りをみればその名残を所々に発見することができるだろう。

お助け水を過ぎるとしばらくして、舗装の道は終わります。
ここからは本当の山道になります。

25丁まで来るとなか屋跡、ここに休憩所があります。
ここからは緩い登りで30丁には5合目の休憩所、朽ちかけた大杉のある杉社と続き、少し登りを意識し出すと7合目の休憩所です。
この休憩所からの展望がよいので、身体が冷えない程度に休憩していこう。
眼下には広沢池、蛇行する桂川、京都市街が広がる。

表参道では、この先の水尾参道からの合流点の休憩所までが苦しいところです。これを過ぎると楽になります。

すぐに樒(しきみ)小屋があって階段登りが続き、黒色の総門を潜り社務所前の広場に着きます。
そこそこ広くて、ベンチや休憩所があります。
山頂の愛宕神社へは約240段の石段を登り、お参りを済まそう。

愛宕山山頂から月輪寺を経て清滝へ下山(2時間15分)

y0244

愛宕神社は古くより比叡山と共に信仰を集め、神仏習合時代は愛宕権現を祀る白雲寺として知られた。
京都市内の飲食店の厨房や家庭の台所にはよく「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた愛宕神社の火伏札が貼られているのをよく見かけます。
また、「愛宕の三つ参り」として、3歳までに参拝すると一生火事に遭わないと言われています。

歴史好きの人なら天正10年(1582年)5月、明智光秀が戦勝祈願のために愛宕神社に参蘢し、本能寺の織田信長を攻めるかどうかを占うため籤を引き、3度の凶の後、4度目に吉を引いたという話を聞いたことがあると思います。
光秀が参籠した翌日、同神社で連歌の会(愛宕百韻)を催したが、その冒頭に詠んだ歌「時は今 あめが下しる 五月哉」は光秀の決意を秘めたものとされています。

愛宕神社石段を下り、東側の山道を北へ200メートルほど行くと、右下へ「月輪寺」の道標があります。

広沢池、桂川を俯瞰しながら10分ほど下ると、右下からの山道(大杉コース)に合うが、これには入らず下ります。

707メートル独標から南へ下り、左へトラバース道を行くと月輪寺です。
天応元年(781)慶俊僧都の開基で、寺名の由来は地中より掘り出された宝鏡に「人天満月輪」と刻まれていた銘によるもの。

ここからの下りは山道から1.5メートル幅の参道になり、身助地蔵を過ぎるとマツとヒノキ林のジグザグの下りになります。
林道が足下に見え、やがて月輪寺登り口に着きます。
余裕があれば空也滝を見に行こう。
大杉谷沿いに7,8分で着ける。約25mはある立派な滝です。
滝を見たら月輪寺登り口に戻り堂尻川沿いの林道を下ります。
やがて高雄から続く東海自然歩道と合流して清滝に着きます。

y0242

以上、この山に登れば一生火事に遭わない?京都市の愛宕山で火の用心のご案内でした。小さな冒険と大きな感動!これからも楽しい山歩きを続けてください。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする