兵庫県六甲山系の有馬三山をめぐる裏六甲登山

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有馬温泉の西側、北から落葉山、灰形山(はいがたやま)、湯槽谷山(ゆぶねたにやま)を合せて有馬三山という。
魚屋道などから遠望すると尖った山容は迫力があり、三山の登り下りのダイナミックさを感じとれます。

いつもハイカーで賑わう表六甲と違って、裏六甲の静かな山歩きは、あとのひと風呂が楽しみ。

また裏六甲は滝も凍るぐらい冷え込むので、スノーハイクも人気のエリアであり、また急登が続くことからトレイルランナーにも密かに人気のコースです。有馬三山は大きな山ではないが、三山分の登り下りがあり、かなり膝にこたえます。うまくペース配分すると疲れない。

また、尾根が細い部分や谷筋は多少風化し、ガレているので通過時に岩を崩さないように。

飲料水は必ず持参する事。
途中、有馬側に下るしっかりとしたエスケープルートに道標、案内図などもあるが余裕のある歩き方をすればビギナーでも大丈夫。
適期はツツジなどの5月、紅葉の11月、スノーハイクの2月頃。

・歩行時間/約3時間10分
・歩行レベル/一般向(登山は年間6回以上)
・標高/801m
・コース/阪急電鉄・宝塚駅(阪急バス40分)→有馬温泉→落葉山→灰形山→湯槽谷山→湯槽谷峠→林道出合→ロープウェイ有馬駅→有馬温泉(阪急バス40分)→阪急宝塚駅
・地形図/25000分の1宝塚・有馬
※この紹介記事は数年前の古いものです。現状とは道や近隣の状況がかなり異なる場合があります。内容は参考程度にとどめて実際に歩かれる方は、必ず最新の地図とガイドブックをご用意ください。

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歴史風情あふれる有馬温泉から湯槽谷山(約1時間55分)

有馬温泉の阪急バスターミナルの向かいにある有馬総合観光案内所の裏手が登り口。
一瞬躊躇するかもしれないがここには、有馬三山の道標がないので案内所が目印になります。
バスターミナルなどでトイレを済ませて石段を登っていきます。

ここは、落葉山の妙見宮(妙見寺)への参道で石仏を数えて登っていきます。
なかなかの急坂で、いきなり息が切れてしまうところです。
有馬の温泉街が一望できる烏居まで石畳道風の舗装路が続いています。

鳥居をくぐると妙見堂で、この山一帯が落葉山です。
お堂は神戸淡路大震災のころにかなり傷んだようですが、今はきれいに修復されています。
三角点は寺から30mほど行ったところにある。
有馬温泉から30分程の登りは、舗装路だったせいもあって足にこたえるが、ここは風通しがよくて、春のポカポカした時や秋口あたりは裏のベンチでつい長居して、5分も下ると高丸山尾根経由で有野団地に下る道が交わってくる。

もう少しいくと有馬温泉街にエスケープできる道標が立っています。
登り返すとガレ場があり、その先は急な階段となります。
きつい急坂で、大半が木段で、距離は短いけど、その分傾斜が急になっています。
さらに途中に3つの小ピークがあり、アップ・ダウンを繰り返すので、それ以上にしんどい思いをします。

先程の温泉街への分岐から35分程登ったところで、灰形山の山頂に着きます。
山頂は縦走路から少し東に行った小さな広場。

灰形山から東に鼓ガ滝方面に下る道もあるようだが難路です。
灰形山からは、有馬三山の最高峰、標高801mの湯槽谷山に向かいます。
六甲山系では、それほど低い山ではないが、三山を縦走すると、あまり高さを感じない。

灰形山から縦走路を5分も行くと有馬側への分岐があります。
この辺りから紅葉谷を通して六甲最高峰がよく眺められます。
急な階段の登りが続き、灰形山から40分程で湯槽谷山山頂に着きます。
その間、もう山頂かと思うと、その向こうにピークが現れ、それが山頂かと思うと、もう一つ先にピークがあり、さらに3つ目のピークが山頂。此処の登りは長く、このコースの中で心理的にも、体力的にもしんどい登りとなる。
山頂は、縦走路の通過点という感じで展望は無く、大理石製の標柱があるだけのつつましい山頂です。

湯槽谷とは有馬温泉が始まった時、湯槽の木材をこの谷から伐り出した事から、その名が付いたところです。

有馬三山は、雑木林の静かな山で、地味ながら新緑、紅葉、落葉の頃に人気があるのは手軽さだけでなく、野性味が残っているからでしょう。

湯槽谷山から温泉とビールが待つ有馬温泉へ(1時間15分)

湯槽谷山を下ると15分程で高尾山の分岐があります。
高尾山、仏谷峠、仏谷と多少のヤブはあるが静かな山歩きができる中級向コースで逢山峡から神鉄有馬口駅へと続く。

さて、分岐を見送って直進するとササに包まれた湯槽谷峠に下り着きます。
変則の交差点になっていて、南東に向かえば番匠屋畑尾根で山上の極楽茶屋跡へと縦走できる。

峠で左に折れて湯槽谷を下ります。
ガレ場を下ると小さな水場があり、その先で左手から沢が入ってくると堰堤があります。

左に高巻いて、無理に斜面に作られた感じの道で林道に出る。
林道からは一本道で大谷川を渡ってロープウェイ有馬駅に出て、そこから右でも左でも舗装路をたどると有馬温泉バス停に出る。
右をとった場合は有馬稲荷神社の先で左に折れて炭酸泉源を通るとバス停に近い。

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有馬温泉の日帰り入浴、立ち寄り温泉

有馬温泉には手頃な価格で入れる立ち寄り湯から、1日楽しめる日帰り入浴施設があります。
いつも賑わう市営の協同浴場は2つあります。

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<有馬本温泉 金の湯>
豊臣秀吉が愛したことで知られる関西屈指の名湯・有馬温泉。有馬温泉街の中心部にあり、有馬温泉の源泉の1つ、金泉を引き込んだ外湯(共同浴場)が金の湯。
2階にある男女別の大浴場は、有馬の伝統工芸で使う竹をイメージした「一の湯」、瑞宝寺公園の紅葉をイメージした「二の湯」があり、低温の「ぬるゆ」と高温の「あつゆ」2つの湯船があります。赤褐色で鉄分を含む金泉のほか白湯もあり。無料の飲泉場と足湯が建物外に備わる。
※料金は大人650円(2015年)

<有馬温泉 銀の湯>
温泉寺や極楽寺など寺社が集まる、有馬温泉の閑静な地にある。建物は平成13年(2001)に建てられたもので、2つある大浴場は太閤秀吉が入湯した岩風呂をイメージして造られています。銀泉の湯は、ラジウム泉と炭酸泉の湯を混合して利用。それぞれスチームサウナや打たせ湯などが備わる。
※料金は大人550円

その他、ホテルや旅館などでは1000円~2500円ぐらいで入浴することができます。土日や祝日は料金がアップするのでご注意を。

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以上、兵庫県六甲山系の有馬三山をめぐる裏六甲登山のご案内でした。小さな冒険と大きな感動!これからも楽しい山歩きを続けてください。

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